特定の人種や民族に対する差別的言動の解消を図る「ヘイトスピーチ対策法」の施行から一年。「魂の殺人」ともいわれるこの蛮行に変化はあったのか。根本的な解決の道はあるのか。三人の論者に聞いた。 <ヘイトスピーチ対策法> ヘイトスピーチと呼ばれる差別的な言論の中でも、日本以外の国や地域の出身者に対するものの解消を目指して、昨年6月に施行された。警察庁によると、法施行から今年4月末までのヘイトデモは35件で、前年同期の61件に比べ半数近くに減少した。しかし、「理念法」といわれるように禁止規定や罰則がなく、その効果は疑問視されている。自治体の中には独自に条例などで対策に取り組むところも出てきた。
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