ブックマーク / sociology.jugem.jp (22)

  • 反「おもしろさ」帝国主義 | Theoretical Sociology

    何度も同じようなことを書いているので、繰り返しになるが、ストレス発散のために書く。ほかの研究者と話をしていてしばしば違和感を感じるのは、「あれはおもしろい」「あまりおもしろくない」といった基準で論文を評価している点である。学問的な基準で見て優れた論文かどうかと、ある観点から見たときおもしろいかどうかは、いちおう別の事柄である。もちろん、学問的に見て優れた論文はしばしばおもしろいのだが、必ず両者が一致するというわけではない。つまり論文の学問的価値とおもしろさは、正の相関関係にあるが、相関係数は1ではない。それゆえ、論文を評価するときには、評価者の観点から見たおもしろさは、いったんカッコにくくられなければならない(現象学的ないいまわしですが)。例えば、評価者自身の日常的実感をうまく言い当てていたり、評価者の政治的な立場にとって都合のよいことが書いてあれば、評価者は、その論文をおもしろいと感じる

    反「おもしろさ」帝国主義 | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2010/02/11
    "「あれはおもしろい」「あまりおもしろくない」といった基準で論文を評価している点である。学問的な基準で見て優れた論文かどうかと、ある観点から見たときおもしろいかどうかは、いちおう別の事柄である。"
  • 独断と偏見にもとづく2009年度修士論文総評 | Theoretical Sociology

    だいたい今年の修士論文は読み終わったので、総評を書いておこう。京大で修論を読むのはこれが初めてなので、例年の修論と比較することはできないし、あくまで現時点での私個人の独断と偏見にもとづく議論である。最終的な成績評価は、社会学専修の教員の合議で決まるので、私自身の考えも合議の過程で変わる可能性がある。 全般に文献リストは厚く、ちゃんとたくさん論文やを読まなければいけないということは理解されているようである。どの程度きちんと読めているのかまではわからないが、この点はよかった。ただし、一部に日語の研究しか参照しない世界の狭い人もいた。社会学の世界では、英語が事実上の共通語になっているので、英語を読まずに研究するというのはほとんど不可能である。 また、インタビューやフィールドワークをした研究が非常に多い。ざっと見ると 10/12=83% がインタビューまたはフィールドワークを行っている。このよ

    独断と偏見にもとづく2009年度修士論文総評 | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2010/01/24
    "そのようなわずかなデータだけをもとに議論をしても大したことは言えない。しかし、これまでの研究成果の蓄積と自分のデータの分析結果を総合的に勘案すれば、多少は大きなことが言えるものである。"
  • 独断と偏見で選ぶSSM全体会議ベスト報告: 学歴としての専門学校 | Theoretical Sociology

    1/9-11はSSM全体会議に行ってきた。報告10分、質疑応答2〜3分で、70数組の報告があったが、その中から私が独断と偏見で選ぶのは、 濱中義隆・米澤彰純「高等教育のユニバーサル化のなかでの弱者」(プログラム記載タイトル) だ。特に濱中さんが担当していた専門学校についての分析結果が興味深かった。以前から専門学校や各種学校の扱いは引っかかっていたのだが、だいぶすっきりした。これまでSSMでは専門学校は学歴とみなされないことが多かったが、この報告によると、初職及び現職は、高卒だけの人よりも高卒後に専門学校に通った人のほうが高い。だいたい短大・高専と同程度の社会的地位を達成しているというイメージである。現職地位達成の回帰分析の結果を見ると(これは報告では触れられなかったが家に帰って報告書を読んでみたら載っていた)、年齢や性別によってやや結果は異なるが、場合によっては、大学と有意な差がつかなかっ

    独断と偏見で選ぶSSM全体会議ベスト報告: 学歴としての専門学校 | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2010/01/12
    "無視できない影響を及ぼすと考えられる。そうだとすると、専門学校生を潜在的失業者とみなすような議論もあるが、それは間違いだということになる。専門学校卒業が、現在の収入におよぼす効果も知りたいところ"
  • 日米における所得不平等: 構造主義アプローチ | Theoretical Sociology

    A.L. Kalleberg and J.R. Lincoln, 1988, "The structure of earnings inequality in the United States and Japan," American Journal of Sociology, Vol.94 No.S, pp.S121-S153. 日米の賃金関数の違いを分析した論文。賃金の分析には、労働者自身の属性や能力に注目する説明(supply side explanation) と、雇用主側の属性に注目する説明 (demand side explanation) がある。前者の例として、人的資論と地位達成アプローチが、後者の例として、構造主義社会学 (structuralist sociology) が挙げられている。この構造主義は、文学や人類学における構造主義とは直接関係はなさそうであり、産業

    日米における所得不平等: 構造主義アプローチ | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2009/12/23
    "これまでも、日雇や期間工、女性のような外部労働市場に属する労働者は存在した。このような外部労働市場を拡大し、制度化するための方策が非正規雇用という地位だったのかもしれない。 "
  • 日本とスウェーデンにおける男女の賃金格差:人的資本・職場の男女比・家事育児責任 | Theoretical Sociology

    Johanna Kumlin, 2007, "The Sex Wage Gap in Japan and Sweden: The Role of Human Capital, Workplace Sex Composition, and Family Responsibility," European Sociological Review, Vol.23 No.2, pp.203-221. 男女の賃金格差の原因を日とスウェーデンで比較した論文。日は 2001年の JGSSデータ、スウェーデンは The Swedish Level of Living Survey 2000 が使われている。被説明変数は時給を対数変換したもの。単純に女性の時給が男性の時給よりどの程度低いのかを計算すると、日では55%、スウェーデンでは、84%である。つまり、日のほうが格差が大きい。その理由として、K

    日本とスウェーデンにおける男女の賃金格差:人的資本・職場の男女比・家事育児責任 | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2009/12/23
    "年功賃金制度は、ずっと同じ職場に勤め続けない人にとっては不利なシステムなのであるが、しかし、その一方でさまざまな職場を転々とする人々がいなければ、現在の日本経済は成り立たないというのは、なんとも皮肉"
  • プラグマティストのハーバマス批判 | Theoretical Sociology

    Dmitri N. Shalin, 1992, "Critical Theory and the Pragmatist Challenge," American Journal of Sociology, Vol.98 No.2, pp.237-279. プラグマティストの観点からハーバマスのコミュニケーション的行為の理論を4点にわたって批判した論文。カントから初期のフランクフルト学派をへて、ハーバマスへとつながる理性と啓蒙をめぐる議論の流れをおさえたうえで、以下の4点を指摘している(実際には6つあるが、最後の2つは最初の4つから演繹できそうな議論なので割愛)。 Embodied Reasonableness 非認知的側面の無視: 認知的側面とは理性的にとらえられるような思惟全般を指す言葉のようである。感情、コンテクスト、非反省的経験 (nonreflectional experience

    プラグマティストのハーバマス批判 | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2009/12/01
    "社会学において、多様性やマイノリティを抑圧するような「合意」などほとんどないように思えるし、むしろ不確実性が大きすぎて、合意らしい合意がほとんど得られないが社会学の現状のように私は思う。"
  • グラフィカル・モデリングとは? | Theoretical Sociology

    グラフィカルモデリング (統計ライブラリー) この商品の他のレビューをみる» 評価: 宮川 雅巳 朝倉書店 ¥ 3,990 (1997-02) ハウツーというよりは、数学的な原理原則にウェイトのあるなので、やや難しいというか興味のない部分もあるが、実際の分析の手順も書いてあり役に立つであった。特に条件付き独立の意味を確率論から説き起こして、多次元正規分布や多重クロス表にまで敷衍しているあたりは(ハウツーとはあまり関係ないが)勉強になった。 グラフィカル・モデリングとは、パス解析風に変数間の関連を図解する統計手法といえる。古典的パス解析もグラフィカル・モデリングの一種と位置付けられる。宮川氏によれば、探索的な分析の手法である。変数間に因果関係を仮定してもいいし、しなくてもいい。潜在変数は使えないが、観測変数間の関係に関しては構造方程式モデル (SEM) よりも柔軟性が高いと感じた。例え

    グラフィカル・モデリングとは? | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2009/11/22
    "多変数の相関構造の理解には、主成分分析が用いられることが多いが、主成分分析は抽象的で分かりにくいのに対して、グラフィカル・モデリングのほうが、直感的に理解しやすいように感じる。"
  • 応用対応分析入門 | Theoretical Sociology

    kodaif
    kodaif 2009/11/08
    "今回勉強して初めて知ったが、対応分析って主成分分析の応用だったんだ。クロス表から行パーセント列パーセントを計算し、それらに適当な重みづけをしてできたデータマトリックスに主成分分析をほどこしている。"
  • 韓国における学歴同類婚のトレンド 1930-1998 | Theoretical Sociology

    kodaif
    kodaif 2009/11/06
    "学歴の社会的な価値が変容しているというのが素直な見方であろう。例えば、以前は中卒と高卒の間には大きな違いがあると多くの人に認識されていたのが、近年では両者に大差はないと考えられているということである"
  • 論文の査読と掲載決定プロセス | Theoretical Sociology

    V. Bakanic, C. McPhail and R.J. Simon, 1987, "The Manuscript Review and Decision-Making Process," American Sociological Review, Vol.52 No.5, pp.631-642. American Sociological Review (以下 ASR) に 1977-1981年の間に投稿されてきた論文をデータとして使い、どのような論文が最終的に掲載されやすいのか分析した論文。1977-1981の間に ASR に投稿された論文は2337でそのうち 394 (17%) が最終的に掲載されている。この2337の論文の中から361の論文をランダム・サンプリングしている。これをパス解析で分析している。最終的な被説明変数は、論文が掲載されるかどうか(1 無条件掲載拒否、 2

    論文の査読と掲載決定プロセス | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2009/10/30
    "社会学の編集委員会は、交通整理以上の積極的な役割を果たしていない場合があるが、ASR の場合は、審査結果はあくまで参考意見であり、編集委員会が掲載の可否の決定に関して強い自律性を持っているのかもしれない。"
  • 論文の出版と審査を分離する? | Theoretical Sociology

    Hohammad H. Tamdgidi, 2005/2006, "Editor's Note: Peer Reviewing the Peer Review Process," Human Architecture, Vol.4 No.1,2, pp.VII-XV. 雑誌のタイトルも怪しげであるが、編集長のノートもレベルが低い。タイトルがおもしろいので読んでみたが、さんざん Peer Review を批判しておいて、「でも、この雑誌はちゃんと査読した論文を掲載している」などと自分の雑誌を擁護するあたりは情けない。気で Peer Review を批判しているのではなく、そういうポストモダン風の批判的なポーズを示して見せているだけなのである。 インターネット時代に入って査読の持つ意味は変わった。かつては紙媒体が論文発表の唯一の手段であったので、紙幅に限りがある以上、出版する論文を選別するこ

    論文の出版と審査を分離する? | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2009/10/28
    "他人の書いた論文を精密に読んでそれにコメントをつけるという仕事はしばしば骨が折れるのであり、頼まれもしないのにわざわざ他人の論文にコメントをつける人はそれほど多くないのが現状である。"
  • 「空間的不平等の社会学」「家族の貧困を地域的なコンテクストに置く」 | Theoretical Sociology

    The Sociology of Spatial Inequality この商品の他のレビューをみる» State Univ of New York Pr ¥ 2,925 (2007-05-10) Linda M. Lobao, Gregory Hooks and Ann R. Tickamyer, 2007, "Introduction: Advancing the Sociology of Spatial Inequality," Linda M. Lobao, Gregory Hooks and Ann R. Tickamyer (esd.) The Sociology of Spatial Inequality, State University of New York Press, 1-25. David A. Cotter and Joan M. Hermsen and Ree

    「空間的不平等の社会学」「家族の貧困を地域的なコンテクストに置く」 | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2009/10/25
    "地域的な所得の不平等の効果は、母や父が働いているかどうか、という変数を投入すると、かなり下がる。つまり、不平等が大きいと、働く人が減り、それで貧困率が高まっているのであるが、なぜなのかよくわからない"
  • 日本社会学会大会雑感: 方法論の喪失? | Theoretical Sociology

    社会学会大会が立教大学で開かれたので行ってきた。また風邪をひいたため1日目は少し遅れていったのだが、学内で結婚式を挙げているカップルもあり(噂ではキャンパス内にチャペルがあるらしい)、1日目はよく晴れていたせいもあり、美しいキャンパスがさらに美しく見えた(写真ではあまり美しく見えませんが、1日目はこれより100倍ぐらいきれいだった)。 今回は真面目にずっと参加していたのだが、全体的な印象としては、「方法論が失われているのではないか?」ということである。方法論とは、研究を進める手続きのようなものである。例えば学説研究ならば、コーパスのようなものを作り、その範囲内のテキストはきっちりと読み進めていく、といった常識的な手続きである。かつての農村研究にも、農村にフィールドワークに行くときは、こういう手順であいさつしたり話を通したり、資料を収集・整理しなさい、といった常識的な手続きがあったはずで

    日本社会学会大会雑感: 方法論の喪失? | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2009/10/13
    "いちおうデータを紹介したり参照したりはしているのであるが、そのデータやデータの解釈にどれほどの信頼性/妥当性があるのか、といった問題には無頓着な人が増えているように思える。"
  • 不平等と間婚: 動機と制約のパラドックス | Theoretical Sociology

    kodaif
    kodaif 2009/10/11
    "同類婚の志向は強力なので、地位の不平等が大きい地域では、かえって夫と妻の地位の相関は強まるかもしれない。これは個人が同類婚を望むという意味で、個人の動機、あるいは選好によるものであるとみなせる。"
  • 同類婚と出会い: 配偶者選択のための組織化されたセッティング | Theoretical Sociology

    kodaif
    kodaif 2009/10/10
    "例えば、同じ学歴の配偶者を好む者が学校の中で配偶者を選ぼうとするならば、機会の制約がなくても、学校で出会ったカップルでは同類婚の程度が強まるような気がする。"
  • 社会科学における境界 (boundaries) 研究のレビュー | Theoretical Sociology

    Michèle Lamont and Virág Molnár, 2002, "The Study of Boundaries in the Social Sciences," Annual Review Sociology, Vol.28 pp.167-195. (a) 社会的・集合的アイデンティティ論、(b) 階級・ジェンダー・エスニシティ論、(c) 専門職・知識・科学論、(d)コミュニティ、ネイション、地域境界論、といった境界 (boundaries) に関する研究をレビューした論文。とりたてて注目すべき議論がなされているわけではないが、おもしろそうな文献がいくつか参照されているので役には立つ。境界の研究は、境界が創造されたり、再生産されたり、変容されたりするさまを記述したり、その原因を説明する研究である。著者は、 symbolic boundary と social boundar

    社会科学における境界 (boundaries) 研究のレビュー | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2009/10/06
    "それは境界線を引くことというよりも、今まであいまいだった研究者や議論のアイデンティティが明確になることで、相互理解が進むということであると思う。"
  • ヨーロッパの生産レジームと雇用の質 | Theoretical Sociology

    kodaif
    kodaif 2008/12/05
    "とはいえ、本当に企業のポリシーがそんなに違うのかどうかは説得的に語られないので、あまり信用できないのである。"
  • 「仕事ないし、沖縄きらい、人も嫌い---沖縄のヤンキーの共同性とネオリベラリズム---」 | Theoretical Sociology

    学会で著者ご人から抜き刷りを頂いた論文について。 打越正行, 2008, 「仕事ないし、沖縄きらい、人も嫌い---沖縄のヤンキーの共同性とネオリベラリズム---」『理論と動態』1: 21-38. 沖縄の若者の労働といえば、谷富夫, 1989, 『過剰都市化社会の移動世代---沖縄生活史研究』渓水社、が思い出される。そこで描かれる若年労働者は、失業ないしは半失業状態で苦境に立たされることが多いのだが、親族や地域社会のネットワークに助けられて、何とかしのいでいく、というイメージがある。ところが、打越氏によれば、このような共同性は必ずしも、相互扶助の美しい側面ばかりではなく、「シゴキ」というかたちでの暴力も伴う。ときとして非合理的ではあるが、全人格的な人間関係の中で、沖縄のヤンキーは社会化されていくという。また近年では、「シゴキ」がただのリンチに変容しつつあるという。このような変容の背景には、

    「仕事ないし、沖縄きらい、人も嫌い---沖縄のヤンキーの共同性とネオリベラリズム---」 | Theoretical Sociology
    kodaif
    kodaif 2008/11/29
    "しかし、沖縄の共同性は、オリエンタリズム(本土から見ると沖縄は西にあるが?)交じりで美化されることが多いのだが、美しいばかりではないということが確認できたのは良かった。"
  • Theoretical Sociology | 国際比較の際の国ごとのウェイティング

    先週と先々週は、国際比較の授業に陪席していた。そこで疑問に思ったのは、国際比較する場合の国ごとのウェイトのかけ方である。ここでいうウェイティングとは、年齢や性別によるウェイティンぐではなく、各国のサンプルサイズの調整に限定して考える。 例えば、日韓国台湾の国際比較をするときに、母集団=日+ 韓国台湾と考えるならば、日韓国台湾の人口比に比例するようにウェイトをかけるのが原則である。例えば、東アジアの女子労働力率を西ヨーロッパのそれと比較するような場合、4:2:1ぐらいになるように日韓台にウェイティングする必要があろう。これはHalman先生のおっしゃるとおり。 それでは、満足度の因子分析をする場合はどうすべきか? Halman先生の教えは、1:1:1になるようにウェイティングせよ、である。どうもこれに納得がいかないのである。因子分析という例が難しいので、違う例で考えてみよう。

    Theoretical Sociology | 国際比較の際の国ごとのウェイティング
    kodaif
    kodaif 2008/11/17
    ”それでは、満足度の因子分析をする場合はどうすべきか? Halman先生の教えは、1:1:1になるようにウェイティングせよ、である。どうもこれに納得がいかないのである。”
  • Theoretical Sociology | 始めよければ半分達成したも同じ? オランダにおける初職非正規の長期効果

    これもゼミ論文。 Steijn, Bram, Ariana Need, and Maurice Gesthuizen. 2006. "Well begun, half done? Long-term effects of labour market entry in the Netherlands, 1950-2000." Work, Employment & Society 20, no. 3: 453-472. 学校を出た直後、失業していたか、臨時雇用だったか、終身雇用だったか、でその後の失業リスク、上昇移動、下降移動のハザードを分析している。失業リスクに関しては、理論どおりで、学卒直後失業していた場合、その後の失業リスクは、exp(2.03)=7.6倍、学卒直後臨時雇用の場合、exp(0.93)=2.5倍、終身雇用よりも高い。失業や臨時雇用の期間ではなく、そういった経験があるかどうか

    Theoretical Sociology | 始めよければ半分達成したも同じ? オランダにおける初職非正規の長期効果
    kodaif
    kodaif 2008/11/16
    ”初職の臨時雇用は、よりよい職への足がかり (stepping stone) になると結論している。少なくとも失業したままでいるよりは、上昇移動しやすいし、その後も失業しにくいということは確かなようである。”