【ワシントン=小林俊哉】米国で富裕層増税に絶対反対と声高に主張している野党・共和党に“異変”が起きています。米ワシントン・ポスト紙は「(増税反対の)ドグマ(教条)をあきらめるかどうかで党内衝突」(17日)と報じています。 米議会は現在、与野党12人の議員からなる「特別委員会」で1・2兆ドル(約92・5兆円)の赤字削減策について協議中。24日の感謝祭までに結論を出すことになっています。 水面下の工作 報道は期限が迫る中、同委員で増税反対派の急先鋒(せんぽう)で知られた共和党のトゥーミー上院議員とヘンサーリング下院議員が、水面下で3000億ドル規模の増税を容認するよう党内で根回し工作をしているというものです。 これに驚いた同じ増税反対派の同党議員70人が、いかなる増税も「無責任」とする書簡を同委員会に送付。同紙は「妥結要求が高まるなか、共和党は(増税絶対反対の)教条上のジレンマに直面」と皮肉っ
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