すしチェーン「すしざんまい」を展開する喜代村(東京・築地)の木村清社長は4月29日、本社で記者会見を開き、築地から豊洲(江東区)に移転する新市場に建設予定の大型観光施設「千客万来」(せんきゃくばんらい)の整備・運営を断念したことを明らかにした。木村社長は会見で「断腸の思い。力不足で申し訳ない」と陳謝した。産経ニュースなどが報じた。 木村社長は、東京・お台場にある温浴施設「大江戸温泉物語」との競合が最大の断念理由であると説明した。大江戸温泉の運営会社が東京都と結んでいる定期借地権契約が「相談もなく2021年末まで契約が延長されていた。来年3月までで契約が切れるというので、新市場に温浴施設を造ることに決めたのに」などと語った。