印刷 関連トピックスエジプト3日午後、内務省前の「前線」で治安部隊と対峙(たいじ)するデモ隊=カイロ、杉山正撮影内務省前で拾った散弾の薬莢(やっきょう)と催涙弾を持って、足への被弾の跡を見せる市民=カイロ、杉山正撮影 エジプトで反軍政を訴えるデモ隊に対し、治安部隊が催涙ガスに加え、散弾銃などを使い始め、負傷者が急増している。サッカー場での暴動をきっかけに始まったデモで、4日までの3日間に死者12人、負傷者は2532人に上っている。 内務省周辺には連日1万人以上が詰めかけ、反軍政を叫んでいる。治安部隊はデモ隊の逃げ場をなくすほど激しく催涙弾を発射。3日午後ごろからは散弾銃を発射し出した。 地元メディアによると、内務省近くで4日未明に負傷した150人のうち、大半が散弾銃によるものだという。さらに散弾銃以外でも実弾を使用しているとみられ、内務省前で20代の男性が頭部に銃弾を受けて死亡したと