朝日新聞より記事の転載です。 ◆琉球語守る助っ人登場 言葉よ、よみがえれ―5 2009年6月5日15時28分 朝日新聞 「唐(とー)から御(う)ちぇーんしぇーる左按司(ふぃじゃいあじ)・右(にじり)按司、冊封使(さっぷうし)、敬(うやま)てぃ」(唐からおいでになった正使・副使、冊封使を敬って) 5月下旬、沖縄県立博物館の「しまくとぅば(島言葉)解説ツアー」に約20人が参加した。琉球王朝の展示を前に、王宮があった首里出身の宮里朝光さん(84)が島言葉で説明する。冗談に笑うお年寄りに対し、若者は何とか聞き取ろうと神妙な表情だ。 奄美と琉球諸島の言語の総称である琉球語に詳しい琉球大の狩俣(かりまた)繁久教授は「30代は琉球語を聞き取れても話せず、20代以下は聞き取りも危うい人が多い。親になる世代が話さなければ伝わらない」という。 県は06年、琉球語衰退への危機感から「しまくとぅばの日