昔から寝る子は育つというが、脳の発達にも十分な睡眠は欠かせない。最近の調査で、 子どもには9時間以上の睡眠が必要と実証された。 調査は、142人の小学1年生に様々な学力テストを受けさせ、点数分布と平均睡眠時間の関係を調べたもの。すると点数の良し悪しが、睡眠の長さ9時間を境に分かれる結果となった。 睡眠が9時間未満の子の点数は、コミュニケーション力、計算能力、書き取り能力、文法力、理解力全てにおいて睡眠の足りている子よりも低かったという。 現代社会において多くの子どもたちが携帯電話やパソコン、ゲーム機などの機器に慣れ親しむにつれ、就寝時刻が遅くなる傾向にある。調査を行ったオートノマ大学(スペイン)のレイモン・クラデラス氏は睡眠の重要性を強調し、子どもの睡眠不足に警鐘を鳴らした。 「普段9~11時間寝る子の成績は8~9時間寝る子よりも優秀でした。しかしほとんどの子どもが、脳の発達に必要な睡眠を