延長後半、スペインのアンドレス・イニエスタ が決勝ゴールを決め、仲間が駆け寄って歓喜(撮影:財満朝則)(写真:産経新聞)写真を拡大 互いに何度もゴールを襲い合う死闘だった。延長後半11分、セスクのパスを受けたイニエスタは右足を振り向いた。シュートは遠かったオランダのゴールに突き刺さり、イニエスタはそのままスタンドに駆け出しながらジャージーを脱いだ。規定から、イエローカードは覚悟のうえだった。アンダーシャツには「ダニ・ハルケ いつも一緒だ」と書かれていた。警告を受けても、どうしてもこれを見せたかったのだ。彼に。 ダニエル・ハルケはバルセロナ出身。エスパニョールの主将や、21歳以下のスペイン代表としても活躍した。だが、昨年8月、遠征先のイタリア・フィレンツェのホテルで急死した。急性の心臓疾患、26歳の若さだった。同じバルセロナを本拠地にするエスパニョールの中心選手として、イニエスタやシャビ、