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ブックマーク / delete-all.hatenablog.com (6)

  • ツブれない個人経営飲食店のリアル - Everything you've ever Dreamed

    僕は品会社の営業マン。僕の営業先という狭い観測範囲になってしまうけれども、新型コロナ(COVID‐19)の感染拡大の影響で、つぶれてしまう個人経営飲店とそうでない店の違いが見えてきた。従来、個人経営の飲店にアプローチするときは、営業マンというよりは飲店のコンサル的な立場を取ってきた。店舗経営にアドバイスをして、経営を安定させたうえで商品を買ってもらうという流れをつくるためだ。なぜならおっちゃんおばちゃんがやっている家族経営の《ちゃんちゃん堂》は良い意味でも悪い意味でもアバウトに経営しておられていて、取引するにはリスクは高いからだ。ビジネス面だけではない。個人的に僕はそういうお店が大好きで、なくなってしまうと寂しいので助言している。歯がゆいのだ。せっかく美味しいものを出しているのに不安定な経営が原因で商売をやめてしまうのは。 ※画像はイメージです。 「美味しい料理を出しているのだか

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  • 私の異常なお見合い・策謀篇 または私は如何にしてアル中の上司を歴女と共に処理したか - Everything You’ve Ever Dreamed

    月曜午後一時の僕はソバ屋で部長と酒を飲んでいた。部長は「俺の言ったとおりゴンザレスをファーストからピッチャーにコンバートしたら、みろ、20勝投手だ。俺には人を見る目がある…」なんて、どの選手を指しているのかまったくわからないジャイアンツ話を僕に浴びせながら浴びるように日酒を飲んでいた。 部長の混濁した瞳に映る助っ人外国人選手は全員クロマティー。クルーンとオビスポとゴンザレスとラミレスを識別出来ないし、グライシンガーにいたっては「名前をど忘れした…先発の…黒人の…そうあれだグライシンガーだ…名字がグライで名前がシンガー。親は奴に歌手になってもらいたかったに違いないな…」と言う始末。そうですねぇ。なるほど。ガンダムはファーストですねえ。確かに。僕は部長の話を生返事で受け流しながら、ビールを飲み、バイトの子のたゆんたゆんなオッパイを眺めることに夢中だった。 店を出た。振り返ると部長が死んでいた

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  • 私の異常なお見合い・雌伏篇 または私は如何にして謎の預言者のインチキを暴き人々を救い出したか - Everything You’ve Ever Dreamed

    大船観音の足元にあるファミレスで宗教家ハナゲーノフ(仮名)の鼻を穴があくほど凝視していた。左側の鼻の穴からは少しだけ、右側の穴からは豪快に毛が飛び出していた。《野郎、右利きだ…》。「FBI心理分析官」をブックオフで購入熟読記憶し、《趣味》の欄に「日曜プロファイリング」と記入する資格を得た僕は、冷静に男の利き腕を見極め、ぼくたち(わたしたち)は今日旅立ちます(たびだちまーす)って小学校の卒業式、クラスの代表として呼びかけをおこなって以来の真剣さを発揮して右の耳から左の耳へ男の話を聞き流していた。 僕の心ここにあらずに気がついたハナゲーノフが言う。「話聴いてますか?」「すみません今一瞬だけ意識がGスポットにはまってました」「冗談がお好きな方だ…」。僕はマジで話を聞かずにシャロンのオッパイを想っていた。「ヘルタスケルター」を聴いて「おおこれ天啓!」と自分勝手に思い込んだ馬鹿に殺された美しき哀しき

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  • お兄ちゃん…涙が止まらないよ… - Everything You’ve Ever Dreamed

    あ、お兄ちゃんお風呂に入ったみたい。よし今だー。お久しぶりです。フミコ・新垣栗山ゆま蛯原クリステル璃子です。最近、お兄ちゃんがおかしいんです。なにか悪いこと…犯罪とか…してなきゃいいのですが…。 だってだってお兄ちゃん、いつも夏になると裸になって「カマン、俺のサラマンダー!ミュージックスタート!」って叫んで「エビィバディダンスナウ!ダッダッダラー!」って歌いながらわたしの前でパンパパスパーンって豪快な音を立てながら全裸パーカッションやるのに…今年はやらないの…。 それにお兄ちゃん、年中、包丁を切り込みを入れてから煮たコンニャクや、お湯をいれたカップヌードルを、「入らないよ…」って嫌がってるのに無理矢理わたしに入れてきたんだけどそれもやめちゃったの…。コンニャクをわたしから取り出して「人肌…人肌…」って云って暗闇に向かって万歳しているお兄ちゃん、ちょっとオカシイ人に見えたけど、やらなくなっち

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  • ラブホテルをつくろうと母は言った - Everything You’ve Ever Dreamed

    家族でも恋人でも友人でもいいのだけれど、そういう大事な人を喪ったときの正しい感情ってなんだろう、なんて答えがないことを父の死を契機に僕は十代の終わりの一時期かなり真剣に考えていた。父が死んだとき僕が真っ先に思ったのは、悲しみでも、将来や生活への不安でもなくて、人間なんて簡単に死んでしまうんだな、エロの隠し場所には気を付けなきゃいけないな、というどうでもいいことだったりする。多感な18才だったので悲しかったのは間違いないのだけれど、前年の夏に祖母を亡くした直後ということもあって命が消えてしまう呆気なさに僕はただ愕然としていたのだ。 愕然としたあと僕はムカついた。というのも淡々と葬儀屋と打ち合わせをこなし、葬儀を執り行う母をみて親戚のオッサンどもが「少し休んだらどうだ」とか「泣いたっていいんだぞ」とか「これからの生活はどうするんだ」なんていちいち声を掛けてきたからだ。母のやりたいようにやらせ

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  • 続・私の異常なお見合い または私は如何にして恥も外聞も尊厳も捨てインポを告白するに至ったか - Everything You’ve Ever Dreamed

    スクリーンの深キョンドロンジョを舐めまわすように眺め、満喫し、さあ帰ろうとビールの残りを飲み干して、ふと隣を見ると先日僕とお見合いをした女性が座っていて驚いた。そうだそうだ。酒を飲んで深キョンのコスプレに没頭するあまり忘れてた。僕は二つ以上のことを頭に留められない。そして彼女は戦国時代好き西軍派、趣味コスプレ。 お見合い以来彼女からメールが送られてくるようになった。毎晩ほぼ午後十時に送られてくる。大半は「土手に花が咲いてましたぁー梵天丸もかくありたい(添付/花のついていない雑草)」「毘沙門天も攻め落とせなかった夜の小田原城の勇姿ですぅ(添付画像/一面ニ百万画素の闇)」というような嫌がらせメールで、最初は笑い飛ばしていたのだけれど、次第に精神が圧迫され、上下違うスーツを着てツートンカラー出勤をする、駅の便所で外人並みのウンコをしたあとで流すのを忘れ知らないオッサンに叱られる、という具合で生活

    続・私の異常なお見合い または私は如何にして恥も外聞も尊厳も捨てインポを告白するに至ったか - Everything You’ve Ever Dreamed
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