被災地の上空に白い飛行機雲を描きたい。津波で被災した、航空自衛隊の宮城県松島基地第4航空団所属のブルーインパルス(第11飛行隊)6機が、慰霊飛行を希望していることが31日、分かった。地震当日、同基地では戦闘機など全28機が被災するなど甚大な被害を受けたが、出張飛行中だった同隊のみ難を逃れた。現在は福岡・芦屋基地に駐機させているが、災害復興のめどが立ち次第、宮城に帰還するという。 同隊は、華麗なアクロバット飛行を披露する専門チームで12日に行われる予定だったJR九州新幹線全線開通記念式に参加するため芦屋基地に赴任していた。 津波の直撃を受け3日間機能停止状態に陥った松島基地の飛行隊のスタッフ40人は、自らも被災者でありながら人命救助などの任務に当たってきた。教官経験のある同基地の大泉裕人3佐は「受け入れる態勢が整えば、いずれ帰還する日が来ると思うが、慰霊の意味を込めて津波の被害にあった海岸線