これが貨幣制度だけでも3行でまとめられないぐらい複雑なものなのです。それでも概略ぐらい知っていないと困る時が多いので、個人的な知識整理です。 ■基本単位 江戸期には金貨、銀貨、銭貨の3種が流通しています。これ以外に藩札もあり、さらに本位通貨であったものが信用通貨的に変化する複雑な過程があり、それを弥縫するために新たな通貨が発行されたりで専門の研究家が存在するほどのものです。全部書きだしたらキリがなくなるので基本中の基本だけ書いときます。 種類 単位 金貨 1両 4分 16朱 銀貨 1貫 1000匁 10000分 銭貨 1貫文 1000文 * 特徴としては金貨のみ4進法を取っています。金貨の最低単位である1朱は1両の1/16になります。なぜ金貨が4進法になったかですが、武田家のものをそのまま取り入れたためとなっています。これに対し銀貨、銭貨は10進法です。これはたぶん慣習的に先に確立していた