取り出された石のふたを見る吉村名誉教授(右)=貫洞写すエジプト人作業員らがつり上げた「太陽の船」を覆う石のふた=貫洞写す カイロ郊外ギザにあるクフ王のピラミッド近くに埋められている約4500年前の「第2太陽の船」を発掘・復元するために、巨大な石のふたを取り外す作業が23日、現地で始まった。作業を指揮する吉村作治・早大名誉教授は「これから4年ほどかけて全体を発掘・復元したい」と話している。 「太陽の船」は、古代エジプトのファラオ(王)が乗り、永遠に航行を続けるため、ピラミッド脇に埋められている。二つあるうち「第1の船」はエジプト政府の手で発掘・復元され、ピラミッド脇にある博物館に展示されている。「第2の船」は吉村名誉教授らが1987年に地中レーダーを使って存在を確認。2008年から復元に向けた本格的な作業が始まった。 幅5メートル、長さ30メートル、深さ3.5メートルほどの穴に分解され