Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏は1年前の米国時間2008年2月1日、Yahooを買収する意向を全世界に向けて発表した。 しかし数カ月に及んだ交渉にもかかわらず買収契約は成立せず、Yahooの多くの株主を失望させ、Jerry Yang氏からCarol Bartz氏へという同社CEOの交代劇を促す結果となった。しかし1年前のある日、Yang氏がまったく逆の立場に立ち、Microsoftの申し出をYahooに受け入れさせていたとしたら、どんなことが起こっていただろうか。 もちろん、実際にどのようなことが起こったかを知ることは不可能である。しかし、第二次世界大戦でナチスドイツと大日本帝国が勝利を収めた世界を描いたPhilip K. Dickの小説「高い城の男」のように、思考実験を行うことで何かが明らかになる可能性はある。 そこでYahooが交渉によって、例