4人よりも3人のほうが楽しいボードゲームが増えてきたと感じたことはないだろうか。原因として考えられるのは、インタラクションの減少、人数別コンポーネントの調整もあるが、私にとっては所要時間が一番大きい。 1人30秒なら3人プレイで待ち時間は1分、4人プレイで1分半。これくらいならあまり差を感じないが、1人1分だと3人プレイで2分、4人プレイで3分。それ以上かかると「クソゲー」(トイレで大をしてきてもまだ自分の手番でないゲーム)だ。3人でプレイ時間が2時間のゲームだったら4人だと3時間近くなる。休憩なしでぶっ続けで遊ぶにはつらくなり始める時間だ。それだけ、選択肢の多いゲームが増えてきたということだろう。 ボードゲームの二極化は、ミニマルでライトなゲームと、重厚長大なゲームの両極端を生み出した。そしてゲーマーは重厚長大の極端の中で、さらに極端なものを求める。このニーズに応えるかたちでどんどん複雑