ペロー版「シンデレラ」 「シンデレラ」と聞くと多くの人が思い浮かべるのは小さい頃に読んだお話、あるいはディズニー・アニメでみたお伽話であろう。愛する母が亡くなり、父が再婚した相手には二人の連れ子があり、シンデレラはこの継母のいじめグループにひどい目にあわされるといういじめに始まるあの話。それにしても、父親は一体何をしているのだろうか。 お城での舞踏会の当日、名付け親である妖精があらわれ、彼女の魔法の手助けでシンデレラが華麗な変身をとげるのもおなじみの場面だ。今日のアニメで頻出する華麗なる変身(セーラームーン、etc)の元祖みたいなシークエンスである。舞踏会で素敵な殿方にダンスに誘われるというのは社交界デビューを果たす淑女たちの夢だったのだろうが、シンデレラにとっては朝飯前。しかも単なる殿方の一人ではなく、事もあろうに王子様そのひとがシンデレラに一目惚れしてしまう。12時の鐘にシンデレラがあ