キリンHDとサントリーHDの統合交渉が決裂した。破談に至る理由は両社で微妙に言い分が異なる。上場企業と非上場企業の間の壁を最後まで越えられなかった。 キリンホールディングス(HD)とサントリーホールディングス(HD)の経営統合交渉が決裂した。統合が実現すれば、米クラフト・フーズに匹敵、売上高は4兆円弱と米コカ・コーラを超えて世界トップ5に入るはずだった。 統合により少子高齢化で過当競争が続く国内市場で収益を安定化させ、成長力の高い海外市場に打って出る、という戦略は両社に共通のもの。ビールや洋酒などの各事業で補完関係が成り立つ点でも理想的な相手だった。 その誕生を阻んだのは、上場企業と非上場企業の間に横たわっていた厚い壁である。 食い違う両社長の見解 上場企業とオーナー企業という生い立ち、社風の違いが、統合への障害になるとの見方は早くから出ていた。サントリーは創業家の資産管理会社である寿不動
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