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blackseptember氏のエントリに書かれたコメントを見て、少し不思議な感覚があった。 http://d.hatena.ne.jp/blackseptember/20080412/1207996355#c1208010975 SDG 2008/04/12 23:36 で、第二作目「チベット寺院」はいつ撮影するんでつかあの監督は。 もちろん、直後に指摘されているように、李監督はすでに第二作を撮っている。 Apeman 2008/04/13 14:42 >で、第二作目「チベット寺院」はいつ撮影するんでつかあの監督は。 李監督の「第二作」なら、2001年度ベルリン映画祭に出品されてますよ。そのくらいのことすら調べない、芸のないコメントですな。 しかし実は、李纓監督が日本に来た動機にからんで、チベットの話が語られていた。産経新聞のインタビューだが、かなり興味深い内容になっている*1。強調は引
映画「靖国」の上映を新宿の映画館が中止した。「右翼の妨害が恐いから」という理由だ。「反日映画を潰した! 我々右翼の勝利だ」と言う人もいる。そんなことはない。日教組問題と同じで、右翼の敗北だ。「ほらみろ、右翼はだ騒いで妨害してるだけだ」と思われる。これでは誰も思想団体だとは思わない。 映画「靖国」は4月12日(土)から都内の4館で上映される。いや、その予定だった。新宿バルト9、銀座シネパトス、渋谷Q-AXシネマ、シネマート六本木だ。ところが、新宿バルト9は上映を中止した。新宿3町目にあり、映画館が一杯入っているし、他にファッション、食事の店が多数入っている。若いカップルに人気のスポットだ。そこに右翼の黒い街宣車が何十台も押しかけ、大音量で、「反日映画をやめろ!」「それでも日本人か!」「非国民め!」と怒鳴られたら大変だ。そう思った。このビルは「新宿バルト9」だけではない。この映画のためにビル全
概念 政治も宗教も、ある種の中心的概念(自由、国家、神)を声高に叫ぶが、これらはあまりに抽象的なので、ここでは「霊的概念」と呼ぶことにする。霊的概念は極めて曖昧なので、しばしば個人によって解釈が大きく異なる(政治理論家は、自由や平等など政治的な霊的概念を「基本的に議論されたもの」であると言う〈2〉)。この曖昧さは、それについての合理的な議論を不可能にしており、そのような議論に加わる人達は事実上食い違った話をしていることになる。演説者は、自分達の計画や目的が細かなところでは非現実的であり、隠れた落とし穴やその他の悪魔的なものを含んでいることを覆い隠すため、あるいは、聴衆の感情的反応を引き出して、その議題に対する集中度を高めたりするために、そのような「輝かしい一般論」(3)を用いることが多い。抽象的で曖昧であると同時に、霊的概念は価値観を含んでいる(これについては第九章参照)。それ自体が極めて
「動員されて死んだ者」を追悼しなければならない、ということを前提としよう。 しかし、それは「国家」によって追悼されるべきか? 国立の施設にて追悼されるべきか? 「動員した側」である国家が「動員されて死んだ者」を追悼する、という形態を採用する限り、靖国であろうとなかろうと「ほめてごまかすメソッド」が発動される潜在的危険があるのではないか? どうやってその罠から逃れることができるか? 「靖国か国立追悼施設か」という二分論にとらわれず、もう少し柔軟に考えることはできないだろうか。 あくまで「動員される側」の一員として「動員被害者」を追悼する、というフォーマットを考えることは可能か。 そのような問題を考えるとき、NHKスペシャル「日中戦争」に出てきた鎮魂堂のことを想起した。 以下は番組を見た範囲での印象。 福井県勝山市竜谷の鎮魂堂は稲穂たなびく農村の中に、ほんとに風景にとけ込むようにあった。 木造
慰霊の為の前提 (布引洋) 2006-09-17 13:51:51 ネットウヨの主張のなかに「中国韓国は無知だ、靖国に位牌や遺骨が有ると思っている』と言うのが有りましたが、なるほどそうかも知れない、外国人達には日本人が自分達の同胞の亡骸を山河に打ち捨てたままにしているとは、たぶん信じられないでしょう。 世界中で一番貧しい国民でも、一番未開な種族でも同胞の亡骸をそのまま野辺に打ち捨て朽ちるに任せ、葬らないなどは考えられません。 日本軍将兵の遺骨が半分近く収集されていません。 フイリッピンやニューギニアのジャングルには膨大な野ざらしになった遺骨が苔むすままになっています。 撃沈された軍艦や貨物船は全く手付かず状態、海にも陸にも百万人近い日本人の遺骨が打ち捨てられて家族のもとへは届けられていません。 しかし戦後61年経って厚生省は遺骨収集事業の打ち切りを策しています。戦後を終わらしたいのでしょう
『週刊文春』の9月7日号に載った記事。 まずは背景をば。戦前においては、「誰が靖国に祀られるか」は当然国が決定した。だが、新憲法のもとでは国が靖国に「○○を祀れ、△△は祀るな」と指示することはできない。他方、靖国側としてはその正統性を国家に求めたいから、一宗教法人が勝手に合祀者を決めた、ということにはしたくない。「戦争による公務死に該当するか否かは靖国神社当局が勝手に判定しうるところではありませんので」(靖国神社社務所発行のパンフレットより)という理由で、国による認定が必要だ、ということになる。そこで、恩給法・援護法に基づき国が調査した戦没者氏名を靖国に通知する「便宜的方法」として考えられたのが「靖国神社合祀事務協力」である、というわけ。これにより厚生省から靖国神社へ「祭神名票」が送られることになった。 ところが、上杉氏が発掘した文書によれば、昭和46年に厚生省が「靖国神社合祀事務協力」を
小泉首相の参拝問題については、「靖国参拝への固執」と「国立戦没者追悼施設構想への冷淡さ」、この2つのコントラストをセットで考えるべきではないだろうか。 にもかかわらず、「不戦の誓いだから問題ないでしょう」といった主張の多くは、小泉首相が「国立戦没者追悼施設構想に一貫して冷淡だったこと」をスルーしているように思うのだが… 小泉氏は靖国参拝を「公約」化するいっぽうで(ちなみに「公約」に掲げた以上、参拝はプライベートではなく政治行動でみなすしかない)、「国立戦没者追悼施設構想」は完全に「凍結」してしまった。 ここに、小泉氏にとってのプライオリティ(優先順位)がはっきり表明されているわけだ。 既に述べたとおり、靖国参拝は追悼行為(グリーフ・ワーク)のone of themにすぎない。 そのなかで、小泉氏はなぜ「兵士だけ祀られている場所」への参拝だけに「固執」し、戦没者全体を追悼する場の構想に冷淡に
もう少し靖国問題で。しかし今日とりあげるのは、靖国神社に限られるわけではない、国民国家ならばどの国家も行いうる(実際に行っている)メソッドの問題である。 今日の安倍晋三氏の発言をみると、戦死者に対して「尊崇」という言葉が使われていた。 http://www.asahi.com/politics/update/0904/006.html 安倍氏と谷垣財務相、麻生外相の討論の司会を務めた田勢康弘早大大学院教授が、靖国参拝の有無を明らかにしない安倍氏に「首相日程を秘密にするのはまず不可能だ」と指摘。安倍氏は「日本のために戦い、亡くなった方々のために尊崇の念を表する気持ちは持ち続けたいし、持ち続けるべきだ」と応じたうえで、「今宣言する必要はない」と語った。 先月の小泉首相の参拝に対する、政府見解(「靖国神社参拝に関する政府の基本的立場」)。 「敬意と感謝」という言葉が使われている。 http://
■ マニアは本質を語りたがる 一般人は演出が気になる 靖国マニアと反靖国マニアは「靖国問題の本質」について時に格調高く時に口角泡を飛ばして声高に主張する。 一般人は高邁な本質論を聞かされても良くわからないし、もっとはっきり言えば興味がない。むしろ、「靖国問題」の舞台に登場するプレイヤーたちの演技や舞台の演出に目を引かれる。 いろいろ言われている亀田選手の試合にしても、もうすこし上手く勝利を(あるいは敗北を)演出していれば大方の視聴者は素直に「よくやった!」と喜んだはずだ。ボクシングの本質を理解して批判できるマニアはそれほど多くない。 ■ 「ゲド戦記」もあれば「時かけ」もある 演技や演出の必要を知らないのは論外として、演出のやり方にもいろいろある。 2005年の中国における反日デモは大いに不興を買った。恐怖と威嚇の演出は失敗した。平成の御世の日本人は心優しく一見すると柔弱だが決して腑抜けでは
遊就館に行ってみたんです。ええ。すごかった…これほどまでとは…予想以上です。ちなみに拝殿は見に行きましたがお参りはしませんでした。神社仏閣には機会があれば行くようにしてるし、普通は必ずお参りするんですけど、ちょっと複雑な気分になってしまいましてね。 あと、つい自分が行ったことのある古い神社(出雲とか住吉とか)と比べてしまうのですが、ずいぶん雰囲気が違うものですね。なんというか「ゆがみ」がなさすぎるっていうか。ま、モダンなんでしょうね。そういや明治神宮も行ったことないや。新しい神社ってこういうのが多いのかな?いやまあ、神社はさておき。 遊就館の話でした。 古代〜近世で紹介される人の人選が興味深いですね…源義家かぁ。後三年の合戦で敵の舌抜いて吊してそいつの主人の頭を踏ませた悪趣味な人なんだけど…いやまあ別にいいけど…平氏はスルーなんだね、とか。 明治維新を経て、さあ近代の対外戦争がメインですよ
Aug 28, 2006 ★ 靖国問題を考える:メモ テーマ:政治について(19724) カテゴリ:哲学・思想・文学・科学 ▼ 最近読んだ靖国論で、なかなか過激で、面白かった靖国神社への批判があったので、ネット史料として、メモがわりにのせておきます。新聞夕刊に掲載されていたものですが、皆さん、どうでしょうか。 ● 靖国問題を考える 加々美 光行 神国不敗、総玉砕強いた 国家指導者の責任当然 7月20日、靖国神社へのA級戦犯合祀に関する昭和天皇の批判的見解が「富田メモ」の形で公表され、さらに8月15日、小泉首相が靖国参拝を強行したため、靖国や戦争責任をめぐる論議が俄然熱気を帯びるようになった。 戦後60年余を経て、先の戦争評価について国民的論議が高まるに至ったこと自体は歓迎すべきことだ。だが、戦争評価を巡る論議は「両刃の剣」であり、私たちの国家を危険な方向へと導く結果にもなる。その点、特に
Latest News Today on Dots Press The goal of the Dots Press collective is to be the voice of common sense in a world that is severely lacking in it. We are able to do this because we are guided by the following principles: We listen to everyone, talk to everyone, and correctly reflect the views of all sides (including those we may consider enemies of our country). We are accurate and unbiased; we t
戦地で死んだ者の霊はどこにいるのか、本当は誰にもわからない。*1 靖国神社は戦死者をひとまとめに「合祀」していると言うけど、ひとりひとりの「霊」が靖国神社に集まっているという客観的根拠はない。 いや、「霊」はいろいろなところにいる、だけど靖国神社はそれらの霊と私たち生者との間の接点(チャンネル)として存在しているという考えもあるだろう。しかし「霊」の側が、靖国神社を生者とのチャンネルとして認めている、という客観的根拠はない。 つまり、靖国神社が「霊」の居場所ないし接点というのは、主観ないし共同主観にすぎない。*2 誰の共同主観か? そう、靖国神社という宗教法人とその支持者の。 ここで想起すべきは、国家によって戦争に動員され戦地で死んだ約230万の半分以上は、戦闘による死ではなく餓死だったということだ(藤原彰氏の研究による。http://blog.goo.ne.jp/taro606/e/cd
■左から 「死児を抱く女」(「Miserere Nobis」) 「水を求めて」 「難民荒野を行く」 「戦禍を逃れて」 「解放の贈り物」 靖国神社に代表される国家神道は、神道の一形態であり、神道全体を代表するものではない。肥大化した国家神道を相対化しなければならない。 何故この角度から突っ込んで、靖国の特質を浮き彫りにする言論・報道が極少なのだろう。あるのかな。見かけた方、教えて下さい。テレビは殆ど観てないから、テレビでやってるのかも。 この視点がないから、往々にして「近代」の擬制の範疇での、また、せいぜい幕末以降の狭い時空内での、些末な議論に陥ってしまう。その設定・前提自体が、見誤る理路を用意している。だからといって解決する妙案は浮かばないんだけどさ。 ▼神道について知ろうと思い立った時、図書館で最も手にする機会の多いであろう本に、『神道思想集』ってのがある(筑摩書房
The entire movie was shot by taking about 25,000 photos using a digital SLR still camera a The entire movie was shot by taking about 25,000 photos using a digital SLR still camera and pieced together using Quicktime Pro and Final cut Pro. Since it was shot on a still camera, all the raw footage is 1080p HD. Also, I would like to send a HUGE thanks to Marlon and Mary of The Ghost Orchid. They provi
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