※瀬戸内国際芸術祭2013広域連携事業 ■中原浩大展 自己模倣 現在の現代美術シーンに多大な影響を与えた中原浩大 中原浩大(1961年、岡山県倉敷市生まれ)は、1980年代から様々な素材やメディアを駆使した作品を制作しては、「美術」という概念を問い質し、我々にこの領域のさらなる先をも示してきた美術家です。 中原は80年代から同世代の美術家たちとの発表の場を自ら積極的に設け、そこで次々と発表された独創的かつ根源的と称されたフォルムの彫刻は、「ポストもの派」を継ぐ表現として活動当初から高い評価を得ました。90年代以降は、レゴ・ブロックやプラモデル、フィギュアなどの既成の素材や玩具を用いて「彫刻」というメディアそのものを問い正す作品を次々と制作、美術界に大きなセンセーションを巻き起こします。 95年以降は通常の展覧会という形での発表から退く一方、阪神大震災で被災した児童のために考案されたka