ニュージーランドのキー首相は29日、国旗がオーストラリアと酷似しているとして、国民の広い支持を条件に、年内に予定される総選挙に合わせて国旗変更の是非を問う国民投票の実施を検討する考えを示した。地元主要メディアが伝えた。 現在の国旗には南十字星を表す星のマークに加え、英連邦加盟を示す英国旗ユニオンジャックがあしらわれている。キー首相は、これが同じく英連邦加盟のオーストラリアの国旗と混同される恐れがあることなどを理由に挙げた。 まずは閣僚らと議論を重ね、合意が得られた場合は新しいデザインを決めた上で、国民に是非を問うという。ただ、国家の最優先事項ではないとして、国民投票実施に至る可能性は低いとの見方も示した。 ちなみにキー首相の個人的な好みは、真っ黒な背景に、ラグビーの同国代表「オールブラックス」の象徴でもある「銀色のシダ」をあしらった国旗だという。(共同)