たかのてるこ、『生きる』シリーズ第二作である。たかのてること言われてもピンとくる人は少ないだろう。しかし、『ガンジス河でバタフライ』の原作者といえば、一定以上の年齢の人にはイメージがわくかもしれない。長澤まさみ主演のテレビドラマになったノンフィクション旅行記である。 大阪の超名門・北野高校から日大芸術学部へ進学。「人にどう見られるかばかりを気にしてしまう、『小心者』の自分を変えたい一心で、ありったけの勇気を振り絞り、アジア一人旅を決行!」(たかのてるこオフィシャルサイトから)した時のエッセイ集が『ガンジス河でバタフライ』だ。 たかのてるこが長澤まさみに似てるかどうかについてはコメントを控えさせていただくが、なんでも日大の準ミスに選ばれたことがあるらしい。ホンマですか、という気がしないでもないが、これもさておく。 以来、たかのてるこのファンだったかというと全くそんなことはない。去年、インドの