伊嶋 謙二 氏 ノークリサーチ代表 矢野経済研究所を経て98年に独立し、ノークリサーチを設立。IT市場に特化した調査、コンサルティングを展開。特に中堅・中小企業市場の分析を得意としている。 Linuxは果たして本当に市場で求められているのか?確かにLinuxはオープンソースソフト(OSS)の旗手として、官公庁や文教市場で利用されている、あるいは注目されている。ただしこれは、Windowsによるマイクロソフトの独り勝ちの状況を好ましくないとする、国の思惑が見え隠れしているように思える。 ノークリサーチでは毎年、中堅・中小企業(SMB)のサーバー導入実態を調査している。その結果を分析すると、むしろLinuxは停滞気味あるいは漸減傾向にさえ見える。2005年時点でのSMBにおける主要サーバーOSの利用率はWindows 2000が42.6%、以下Windows NTが25.5%、Windows