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ブックマーク / ohnosakiko.hatenablog.com (45)

  • 「性の源にある暴力性の避け難さ」についてのメモ - ohnosakiko’s blog

    いずれはまとまったテキストにするために、ここに関連ツイートを置いておく。 ※スレッドになっているものが多いので、興味のあるツイートがありましたら是非スレッド全体をお読み下さい。随時追加の予定。 「正しい性知識」がないように「正しい性表象」もない。むしろどんな知識や表象も、性に関する限りすべて少しずつ間違っている。私は最初の快楽を少し間違ったものから調達し、誰かを少し間違った像で愛する。性において自由であることは怖いし、不自由であることは苦しい。私はいつもその間にいる。 — 大野左紀子 (@anatatachi_ohno) 2018年9月13日 昔あるフェミニストは「すべてのセックスはレイプである」と言いましたが、仮にセックスの原型がそのようなものであっても人はセックスすることをやめないし、むしろより性欲を高め快適なセックスするための様々な文化を編み出してきました。根底にあるのが「暴力性」だ

    「性の源にある暴力性の避け難さ」についてのメモ - ohnosakiko’s blog
  • 「ヘドがでるけどナ」と書いた学生 - ohnosakiko’s blog

    大学でもっているジェンダー入門の授業ではこの数年、学生からの要望もあって、セクシュアリティについての講義時間を増やしている。特にセクシュアルマイノリティについて。 学生の大半は、セクマイの人々についてTVに出てくる芸人くらいしか知らないし、「LGBT」という言葉の意味ももちろん知らない。最初のうちは、ゲイやレズビアンやトランスジェンダーについて嫌悪感や抵抗感をもっていることを、ミニレポート(講義で上映するドラマや映画の感想文など)の中で素直に表明する学生も少なくない。 講義も終わりに近づいた二週に渡って、映画(『メゾン・ド・ヒミコ』)を見せた。この映画では子どもから社会人、老人に至るまで、ゲイへの忌避感や差別心をカジュアルに露にする人々が登場する。最後に映画の感想と共に、「セクシュアルマイノリティへの偏見や差別をなくしていくには、具体的にどんなことをしたらいいと思うか」についても意見を書い

    「ヘドがでるけどナ」と書いた学生 - ohnosakiko’s blog
  • 女をモノ扱いするのは男の仕様、あるいは男の性の脆弱性と所有欲について - ohnosakiko’s blog

    今週は、女をモノ扱いし女の人格を尊重しない男が世の中には多いので、女性にとって性的に欲望されることは単純に歓迎できないという話のブクマタワーがどんどん高くなっていくのを、あっけにとられて見ていた。 おそらくここでも、内容の是非というよりは話法を巡って(もちろん話法は立ち位置に深く関係する)対立や齟齬が生じていると思われるが、それに深入り言及するのは避ける。 一つだけ、ブコメやハイクでid:simplemindさんが、何の得にもならないのに焼け石に水的な介入と議論整理の努力をされているのに少し感動した。特に感心したのは(別の記事のメタブだが)これ。 自分の事を「殴るどころか怒った事もない優しい性格」だと長年思ってたけど単に人と距離を置いてただけだと結構最近気が付いた/自分の暴力衝動とどう付き合うかは強さとか優しさだけじゃなく経験とか技術も要るよね http://b.hatena.ne.jp/

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  • 音漏れの加齢臭 - ohnosakiko’s blog

    昔、大平正芳という政治家は、発言の中でやたら「あーー」とか「うーー」を挟むので、あーうー宰相と呼ばれていた。あーうーを除いたらもっとイライラせずに聞けるし発言時間も短くなるのにと、みんなが思っていた。 今はあんなふうにあーうー唸りながら答弁する政治家はいなくなったが、よく聞かれるのが、こういう喋り方。 「これにつきましては、あー十分に議論を重ね、えー慎重に進めていくべきだと、おー考えております」 できれば一度声に出して言ってみてほしい。あるある、聞いたことあると思う人は多いだろう。具体的に言えば、後の文節の頭に、前の文節の最後の音の母音をちょっと伸ばしてくっつける喋り方だ。 この「あー」や「えー」や「おー」の長さは、人によって短めだったりかなり長かったりいろいろだが、私は気になる。どうかすると、話の内容より気になる。 なぜ、「これにつきましては、十分に議論を重ね、慎重に進めていくべきだと考

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    lotus3000
    lotus3000 2014/11/17
    子供の時からあるしなあ。僕の場合だと、思考を慌てて口にだそうとすると、と出やすくなる。自分のカウンセリングの録音を聞いていると、きちんとしゃべっているつもりでもでていた。
  • 才能と処世術 (togetter「自由業の40歳の壁」を読んで) - ohnosakiko’s blog

    自由業の40歳の壁 - wall of around 40*s - by竹熊健太郎氏 サブカル系のフリーライターは40歳越えると仕事がだんだん減ってくる、という話。以下tweetを抜粋して感じたことなど。 「サブカルは40歳越えたらになる」というのは正確でない。「自由業は40歳越えたらになる」が正しいと思う。この辺りからだんだん仕事が減るからだが、なんで減るかというと、仕事を発注してくる社員編集者が、だんだん自分より歳下になるからである。— 竹熊健太郎《編集家》 (@kentaro666) 2014, 10月 11 案外、一回でもプチヒットを経験した人が「これでいける」と思い込み、ちょっと微妙な感じになってきても「わかるやつにはわかるんだ」とそれこそ加齢臭の漂うテキストを書き続け、だんだん避けられるようになるというパターンが多いのかもしれない。サブカル周辺に限らず、いろんなジャンルであ

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  • 好きなアーティスト、嫌いなアーティスト2 - ohnosakiko’s blog

    昨年に引き続いて、地方の某私立芸大で持っている講義の中で、「好きなアーティスト、嫌いなアーティスト」のアンケートを取ってみた。 美術学部18人、デザイン学部38人。男女比は女子が8割強を占める(大学全体でも女子割合は7割くらいか)。 「美術、あるいは美術周辺の視覚表現で」と言ったが、違うジャンルの人の名も挙がっている。昨年も名前が出たアーティストには * を付けている。 ●好きなアーティスト 1位 奈良美智*、ミュシャ*、宮崎駿*(3票) 2位 会田誠*、ロックウェル*、天野喜孝*、クールベ、井上涼、大友克洋、吉岡徳仁、マリーニ*モンティーニ(2票) 3位(1票、多いのでジャンル別にした) ▷画家、美術家 月岡芳年、田淵俊夫*、草間彌生*、オノヨーコ、杉博司、大竹伸朗、磯江毅、奥田エイメイ、池永康晟、深堀隆介、松井冬子 レンブラント*、フェルメール*、モネ*、ルノアール、ゴッホ*、ゴーギ

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    lotus3000
    lotus3000 2014/11/17
    アウトサイダー・アートを認められない人も居るんだなあ。
  • 「どちらが真の弱者か」をめぐる闘争 - ohnosakiko’s blog

    このあたりに始まる小田嶋隆氏の「失言」問題が、まだ尾を引いているようだ。ご当人が自己弁護のつもりでブログに過去のテキストを発表したが、それが自身が否定している「バックラッシュ」や「ミソジニー」をそのまま体現しているとして、また批判を呼んでいるという状況。 ohnosakiko [フェミニズム][内容とあまり関係ない] 被差別者から差別者への、弱者から強者への抗議が「ヒステリー」的でなかったことなんてほとんどないと思う‥‥(今回は小田嶋氏がヒステリー起こしたように見えたけど)/ヒスは時々起こすべき http://b.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20140515#bookmark-195190122 この自ブコメの中で「ヒステリー」という言葉に「」をつけたのは、小田嶋氏が公開した過去のテキストで(フェミニズムの記述する)「女性史」を指して使っていたことを前提としている。普通

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  • 「男の子」は高いところばかり見ている(あるいは昔、飛行機乗りだった父へ)‥‥『風立ちぬ』感想 - ohnosakiko’s blog

    ”ほっこり感動系の泣けるイイ映画”ではない。もうやりたい放題。すさまじいエゴの嵐。それを「だって仕方ないでしょ、美しいものが好きなんだもん」でぐいぐい押していく。ワクワクするようなドラマの面白さもない。観ている間中、不快だった(いい意味で)。 飛行機のプロペラ音や地鳴りの音などに充てられた異様な「人の声」に、「ほれ、ぜんぶ人力だぞ。ぜんぶ人が作ってるんだぞ」という監督のドヤ顔が目に浮かぶ。そしてメカのディティールの舐めるようなフェチな描写の官能性。ヘアスタイルといい深窓の令嬢という設定といいクラリスを思わせつつ、積極的で健気でエロいヒロイン*1 。まるで鳥のようになまなましく羽ばたく(紙)飛行機。 作り手の抜き難い”業”、というか監督の”体臭”が凝縮されて隅々にまで濃厚に立ち籠り、窒息寸前。 今さら私などが言うまでもなくこれは「宮崎駿」による「宮崎駿」のための「宮崎駿」自身の映画だ。つまり

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  • 「うちらの世界」と文化の溝 - ohnosakiko’s blog

    ネットでバカを晒す若者の話から始まって、先週は「低学歴/高学歴」話が盛り上がっていた。バカを晒す行為を学歴の高低で語るのはどうか、そういうことは学歴の高い層の中にもあるという話もあった。つまり「うちらの世界」的なものは学歴を問わずあると。 たしかに学歴の高低と「バカ」を関連づけても、あまり面白い話にはならない。にも関わらず多くの人が学歴話で盛り上がったのは、学歴の違いによる(と思われる)文化の違いがどこかにあるからだろう。その違いや溝が具体的に見え、それについて言葉を紡ぐことができるのは、比較的学歴の高い人が多いということなのだろう。 文化間の溝は昔は貴族文化、武家文化、町人文化というように階級の違いで説明できた。そして階級がなくなりそれぞれの文化がある程度混ざり合ってきた以降の時代も、厳然としてハイブロウ、ロウブロウといった文化の溝は残った。それは都市と地方の違い、もっと言えば都会者と田

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  • 旭日旗というキッチュと「私を傷つけたものを思い出させるな」 - ohnosakiko’s blog

    MoMA(ニューヨーク近代美術館)で開催中の『TOKYO 1955−1970:新しい前衛』展で、旭日旗のイメージが使われている横尾忠則の作品が展示され、同展の広告としても使用されていることに、在米韓国人団体が抗議している。 MoMAに展示された横尾忠則氏の作品、韓国で物議に|MSNトピックス 在ニューヨーク韓国人団体「横尾忠則作:戦犯旗」を展示したニューヨーク近代美術館に謝罪と賠償を求める:Birth of Blues(ざっと見た中では一番詳しい) 韓国系住民ら旭日旗撤去求め抗議 NY美術館 - MSN産経ニュース 戦時中のニュース映像などでよく目にする旭日旗は、日帝国海軍の軍艦旗として戦前まで使用されていた。Wikipediaによれば制定は明治22年だが、既に明治3年に帝国陸軍の軍旗として定められていたものを模倣したらしい。戦後は昭和29年に旧帝国海軍と同じ規格のものが、自衛艦旗として

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    lotus3000 2013/02/21
    かつての知の限界について。
  • 「はてサ」で盛り上がる人々 - ohnosakiko’s blog

    先週は、はてなブックマークのお気に入りを見るに、「はてサ」の話題が目についた。そこで言われていた「はてサ」とは、はてなブックマークを中心に左翼的な立ち位置を表明している人の中で、言動に一貫性がなく党派的且つ攻撃的で人の批判を受けつけない代わりこちらが言ってもいないことで怒り出す困った人々‥‥のことを指しているらしかった。 はてなでの政治的な話題には首を突っ込まないようにしている私でも、「はてサと思われる人のIDを上げよ」と言われれば10個くらいは思いつくが、その人々のうちのどのくらいが上記のような困った振る舞いを見せる人なのかは、よく観察していないのでわからない。 「はてサ」(の一部の人)批判について、右翼でもそういう人はいる、左翼に限らないという意見もブクマコメで見た。ただ、はてなのサービスではどちらかというと右翼より左翼的な人の方が言説が目立つ(or多い?)ので、「はてウ」(そういうの

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  • 「壁がないからアートが売れない」という話 - ohnosakiko’s blog

    「ネット上の他者の言葉と自分の言葉を併置してみるシリーズ」第二弾です(第一弾はこちら)。 昨日見たやりとり。 @asakasaku そんなものですwでもヨーロッパでは壁にかける安い絵を探してる人は結構いて、アートもそこそこ売れるんだよね。市場があるのとないのとでは違うし、国のアートとかスポーツにかける予算が、全然違うんだよね。その分税金ももちろん高いけど。— 山下英子さん (@Eikoyamashita) 11月 12, 2012 @missaws というか、日にはしっかりしたアート市場が無い…というより、ぶっちゃけ日の家には壁がないから、アートが売れないんだよねw @synfunk @kettansai— 山下英子さん (@Eikoyamashita) 11月 12, 2012 @eikoyamashita 確かに壁とか、隙間程度しかないですよね。実家で無理やり絵を飾ってあるんですが

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    lotus3000 2012/11/14
  • 『ヤンキー文化論序説』を読んで - ohnosakiko’s blog

    ヤンキー文化論序説 作者: 五十嵐太郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/03/03メディア: 単行購入: 13人 クリック: 174回この商品を含むブログ (79件) を見る ヤンキー体質ではないと自認する人々が、よってたかって「ヤンキーなるもの」を分析、考察した。自分の中の僅かなヤンキー成分を嫌々ながらも意識する者としては、これは読まざるを得ない。 まえがきで、編著者の五十嵐太郎氏が「きっかけは、だいぶ前にインテリアデザイナーの森田恭通氏をヤンキーという視点から何か分析できるのではないかという議論でもりあがったことだった」と書いているのを読んで、膝を打った。 実は三年くらい前、デザイン専門学校の家具インテリアコースの生徒のヤンキー君が、「森田恭通みたいになりたい」と言っていたのを思い出したからだ。「職人は厭なんだよ。ああいうふうに目立ちたい。んで金儲けしてぇ」。やは

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  • 芸術への「信仰」 - ohnosakiko’s blog

    「「芸術」否定の書」と背表紙に銘打たれた『芸術崇拝の思想  政教分離とヨーロッパの新しい神』(松宮秀治、2008、白水社)は、「芸術はいかにして<神>となったのか」を近代ヨーロッパの思想、文化などと絡めて論じた。 国家権力から分離した宗教の穴を埋めるものとして、芸術が科学と同様に「市民宗教」の位置を占めていった経緯を明らかにし、近代以降の芸術崇拝がどのように定着していったかについて解き明かしている。 ‥‥と紹介するとかなり学術的な内容に思えるが、文章は平明で読みやすい。終わりの方は「肥大化した「芸術」という観念」を批判する余りやや筆が走っている印象もあったけれども、西欧で不当なまでに高い価値を与えられた近代以降の芸術(美術、アートに置き換え可)のあり方を見直そうとする筆者の主張は明快。「芸術は良いものだ」という「信仰」から自由な観点で芸術について考えたい人におすすめ。 芸術崇拝の思想―政

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    lotus3000
    lotus3000 2012/05/07
    宗教としての芸術。あるいは市民社会の生贄としての芸術家について。
  • 「徳久造船所 仕事十訓」(大竹伸朗のカタログより) - ohnosakiko’s blog

    教師の心得 - bluelinesという記事が、今月とてもブックマークを集めている。ブログ主がアメリカの大学院で「Professional methods」という授業を取った際、「教授法」の回で先生が配ったものだそうだ。その立場にいる者としては非常によくわかる&耳の痛い内容だった。 で、これを読んでいるうち、私はある「仕事十訓」を思い出した。 90年代の初め頃、アーティストの大竹伸朗の作品展で、プラスチックの大きな立体作品を見たことがある。 それは、80年代に東京で活動していた大竹伸朗が愛媛県宇和島に活動の拠点を移してから、そこの造船所で漁船を抜いた後の木型を貰い受け、造船所の人々の協力を得て、木型を使って船を作るのと同じ方法で一夏かかって制作されたものだった。 確か会場で買ったカタログは、展覧会の写真集ではなく、アイデアスケッチや図面やメモや造船所での制作過程の写真が、他のさまざまなスナ

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    lotus3000 2011/09/26
  • 「どや」と紳助は言った。 - ohnosakiko’s blog

    「どや、俺の引退記者会見。100点満点やったろ。解説したるわ。まずは相手に恩義があったということの強調や。恩義のある人だから無下にはできんかった。人として当たり前のことやないか。俺、「人として」「心」「感謝」各2回言ったわ、前半で。これ視聴者の気持ちをつかむ豆知識な。紳助、義理人情に厚いなと世間は思うやろ。ヤクザとつきおうとるのが悪い言われることは知ってんねん。だからバレんよう気ィつけてやってきたんやから。ほんまにどっから漏れたんかな。ま、俺の足引っ張りたい奴はぎょうさんおるから、それは今はおいとこ。でな、最初に「正直に話します」言うたからって、「内心はバレたらヤバいと思ってました」とか素直に言うてみ、「ヤバいと思ってやっとったんか!」て大バッシングに決まっとる。そやから「悪いと思ってなかった」で通さないかんねん。自分で悪いと思てることはせん紳助、義理人情に厚くて芸能界の「ルール」に疎い不

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    lotus3000 2011/08/24
  • 義父の従軍記 - ohnosakiko’s blog

    数ヶ月前、夫の実家に行った時、義父が「実は自伝を書いておってな」と言った。 「自伝って子どもの時からの?」と訊くとそうではなく、戦争に行った時のことを思い出して書いていると。 義父は毎年ずっと「戦友会」に出席し、長い間幹事もしているらしい。その「戦友」達もほとんど他界してしまい、残りの人ともあまり会うことがなくなった。共通の話題を持つ者が少なくなって、ふと「従軍記」を書く気になったらしい。 昭和2年(1927年)に生まれ、岐阜県の山村に育った義父は16歳で陸軍の少年航空兵に志願し、兵学校での訓練を経てベトナム、カンボジア、インドネシアなどの南方に行っていた。 現地に到着するまでの間に、一度船団がグラマンに襲撃されて海に投げ出されたが助かり、上陸後はあまり戦闘らしい戦闘はなく、捕虜になって一年過ごしてから帰国したという。捕虜生活は比較的自由で、異国の風物を楽しむゆとりさえあったそうだ。 「ん

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    lotus3000 2011/08/21
  • 「正しさ」の限界と「幸せ」と困惑‥‥先日の記事について - ohnosakiko’s blog

    「ヘドがでるけどナ」と書いた学生 情報が記事内で不足していたためかもわかりませんが、あちこちで誤読や誤解が見られる気がするので、前記事の補足がてら「授業のやり方について」「学生への対応と、ブログに書くことについて」「ジェンダー及び性教育について」の三項目で、事実と今自分の感じていることを書いておきたいと思います。できれば前記事のコメントも参照して下さい。 授業のやり方について 講義は半期(15講)。2クラス(2コマ)もっています。選択授業です。年によってまちまちですが1クラスは80〜100人前後。学部や科や学年はバラバラ。ドラマや映画を見て学生に感想や意見などのコメント(ミニレポートと呼ぶ)を書かせ、その中からいろいろなタイプの意見を幅広くピックアップし、翌週読み上げながら私のコメントをつけていく、という形式を採っています。クラスごとではなく2クラス分は最初から混ぜて選びます。 学生の名は

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    lotus3000 2011/08/19
  • すべてのオシャレは男ウケである - ohnosakiko’s blog

    同性ウケにおける無意識としての異性ウケ とりあえず言い切ってみてから考察を始めようというわけで、女性にdisられそうなタイトルをつけてみた。最近あちこちで散見したファッションの話題について。 pal-9999氏の主にこちらの記事の中の「女性のオシャレや化粧は異性へのアピールだ」といった見方に対して、主に女性から「異性ウケのためにオシャレしてるんじゃない、自分のため」「異性より同性の目を気にするものだ」「自分が好きなものを着てるだけ」といった反論がブクマコメントやエントリであった。私の見知っている範囲では、はてなの女性ダイアラーは、なんとなく「男ウケ?フン」な「私は私」傾向が強い気がするので、こういう反応は当然とも思える。 女性間で「ファッションで男ウケを狙ってる」と言われる女は、わかりやすいセックスアピールに走っていたり、いかにもな清楚を装ったりと、ジェンダーロールに忠実な格好をしているこ

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    lotus3000 2011/08/19
  • DQN、ビッチはなぜモテるのか - ohnosakiko’s blog

    「いま、ここ」の欲望の充足 「殴らぬオタより殴るDQN」「ヤラせぬ喪女よりヤラせるビッチ」 いつものように、話題が過ぎ去った頃に遅れてひっそりのパターンです。あちこちでエントリがかなり上がっていてリンクをはるのも大変なので、そのあたり省略。 「殴らぬオタ〜」の意味としては、Masao_hate氏のこの記事に、 「DVやら浮気やら平気でするような酷い男が、そんなことはしない自分よりもモテているという一部で起こっている現実を見て、一部女性の見る目のなさや恋愛の不条理さを、表現したり嘆いたりする言葉」 という説明がある。「ヤラせぬ喪女〜」はその女性版ということらしい。 そこで「殴る」と「ヤラせる」の位相の違いから、単純に男女逆転できないというような議論もあったようだ。つまり「殴る」ことにDQNは何の呵責もリスクもないだろうが、「ヤラせる」ビッチは当事者としてメンタル的にも身体的にもまったく問題な

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    lotus3000 2011/06/30