「痛くない注射針」「1枚板から電池ケースを深絞り」など世の中にない製品を高いプレス加工技術で生み出してきた岡野工業。代表社員の岡野雅行氏が85歳になったのを機に、廃業を決めた。跡を継ぐ人はいない。やりたいことをやって仕事には全く悔いはない。しかし、技術を伝えられないのは心残りという。
AIスピーカーは、家電製品のIoT化を一気に進める原動力となる可能性を持つ。ところが、「日本の機器開発はハードウエア志向が強すぎ、IoT機器の常時インターネット接続が単なるリモコン程度の役割にしか使われていない」と主張するのは、明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 准教授の渡邊恵太氏だ。同氏はハードウエア、ソフトウエア、インターネットが融合する時代のUI(ユーザーインターフェース)の在り方を研究している。 米Google社の小型AIスピーカー「Google Home Mini」は6000円(税込みでは6480円)と低価格ですから、さっそく個人的に購入してみました。実はその前にβ版だったLINEの「Clova WAVE」を研究室で購入したのですが、何ができるのかよくわらからず、学生たちもあまり使わない。その影響もあってあまり期待していなかった分、Google Home Mini
「ITに全く関係ない分野からITに飛び込んで活躍しているエンジニア」や「システムインテグレーター(SIer)からWebベンチャーに転職して成功したエンジニア」など、何らか“越境”を経験したエンジニアを「越境エンジニア」と名付け、1カ月に一人ずつインタビューを掲載する。今月取り上げるのは、ビジネスSNS「Wantedly」を提供するウォンテッドリーの最高技術責任者(CTO)である川崎禎紀氏。同社にどのようにして出会い、CTOとして何をしていきたいかを3回にわたってお送りする。最終回の今回は、ウォンテッドリーでの取り組みやエンジニアとしての思いを聞いた。 (前回から続く) ウォンテッドリーでは2015年に「Wantedly Chat」という新しいチャットサービスを開発し、2016年初頭にリリースしました。当社はテクノロジーの力で大勢の人に価値を届けることをミッションにしているので、「会社と人の
1981年生まれで現在は36歳です。最初にコンピュータに触ったのは小学4年生くらいのとき。自宅にあった「PC-8001 mkII」です。外付けの5インチフロッピーディスクドライブを接続していました。「パソコン」ではなくまだ「マイコン」と呼ばれていた時代です。 父親は歯科技工士でコンピュータを使う仕事ではありませんでしたが、新しいものが好きでいろいろ買っていました。このパソコンもそのうちの一つです。 小学生の頃はちょうどファミコンがはやっていました。スーパーファミコンが発売されたのは小学6年生のときです。家ではゲーム機を買ってもらえなかったので、パソコンでゲームをしていました。BASICのプログラムが載っている本が家に2冊あったので、そのプログラムを打ち込んで動かしていました。 最初は意味もわからずに打ち込んでいました。小学生なので「GOTO」など英語の意味がわからず、ローマ字読みで打ち込ん
「僕らの活動を見つけてほしい」──。まだ“リノベーションまちづくり”を知らない人、しかし、今後の担い手となり得る人に、嶋田洋平氏はそう呼び掛ける。全国30余りの地域に広げ、公民双方を巻き込んできた手応えから来る言葉だ。4月には、先行する実践者の集結するサミットを開催する。(対談は全3回) 清水義次氏(写真左)と嶋田洋平氏(右)。嶋田氏が仲間と設立した北九州家守舎は、第3回まちづくり法人国土交通大臣表彰国土交通大臣賞(2014年、まちづくりの担い手サポート部門)などを受賞し、その実績が認められてきた。しかし、全国のリノベーションスクールで提案された事業プランの実現率に満足しているわけではなく、プログラムなどの改良を続けている(写真:日経アーキテクチュア) ( 前回から読む) 2004年と16年に総務省が改善勧告したとおり、国費を投じて支援する中心市街地活性化政策の下でのまちづくりに、効果が現
「一台のアクセスポイントに何端末繋ぐことができますか?」。このような質問を受けることが非常に多い。読者の中にも、こうした質問をしたことがある人はいるはずだ。 Wi-Fi(無線LAN)のアクセスポイントに接続できる端末数には、上限が設けられている。企業向けのアクセスポイントをよく見るとカタログにその数値が記載されている。「2.4GHz:XX端末、5GHz:XX端末」などと、周波数帯ごとに接続可能な端末数が設定されていることもある。アクセスポイント製品によっては、認証方式や暗号化方式で上限が変動する機器もあるので、注意が必要だ。 例えばシスコシステムズの「Cisco Aironet 1702」の仕様には、「200端末/radio」と表記されている。しかし、実際に200クライアントを接続した状況を確認した人は少ないのではないだろうか。 というわけで、まずは本当にカタログ通り200台のクライアント
あまり意識することはないかもしれませんが,みなさんがWebサイトを閲覧するときの通信はTCP/IPで行われています。TCPのポートで通信するアプリケーションを識別するのです。TCPポートは,IPアドレス一つあたり0から65535番まであります。この数はUDPも同じです。そしてキャリア・グレードNATでは,この「数に限りがあるポート」を複数ユーザーで共用します。 では,ユーザーのパソコンにインストールしたアプリケーション(Webブラウザやメール・ソフトなど)が,どのくらいの数のポートを使うか,あるいはどのようにポートを使うセッションを確立するかは,アプリケーションごとにまちまちです。ここでは,Webブラウザを例に見ていくことにしましょう。 WEBブラウザは,多量のポートを使用して同時にいくつものセッションを張ります。ヤフーのトップページを表示させることや,Googleマップで地図を描画するだ
教育・学習用のプログラミングツールとして広く使われ始めている「Scratch(スクラッチ)」。その日本での伝道師といえるのが、青山学院大学・津田塾大学非常勤講師の阿部和広氏である。10年以上にわたって毎週のように子供向けあるいは指導者向けのワークショップを開催、蓄積したノウハウを盛り込んだ書籍『小学生からはじめるわくわくプログラミング』など阿部氏が執筆・監修した書籍も広く活用されている。精力的な活動を続ける阿部氏に日本でのScratchの活用状況やScartchプログラミングを子供たちに伝える理由を聞いた。 Scratchの世界および日本での利活用状況を教えてほしい。 世界規模での利用状況ということでは、Scratchの公式サイトの登録利用者数が目安になる。2015年7月時点で約710万人が登録して作品づくり(注:Scratchではプログラムを作品と呼ぶ)を楽しんでいる。このうち、日本での
ぷらっとホームは2014年9月29日、「Intel Edison」を採用した超小型サーバー「OpenBlocks IoTファミリ」(写真)を発表した。スマートフォンよりも小さい手のひらに収まる大きさの筐体で、500MHz動作のデュアルコアAtomプロセッサや1Gバイトのメモリー、3G/無線LANの通信機能などを搭載し、Linuxが稼働する。2015年2月に出荷する予定で、価格は3万円台半ば~4万円台半ばになる見込み。 OpenBlocks IoTファミリが採用した米インテルのEdisonは、Atomプロセッサに無線LAN/Bluetoothなどの通信機能を統合したSoC(システム・オン・チップ)を搭載するIoT(Internet of Things)端末用のプラットフォームのことである。OpenBlocks IoTファミリの主な仕様は、500MHz動作のデュアルコアAtomプロセッサや1G
ドンキホーテホールディングスは2014年2月10日、グループの国内全店(265店舗)で独自の電子マネー「majica(マジカ)」を導入すると発表した(画面)。3月18日から、「ドン・キホーテ」「長崎屋」「ドイト」などの傘下店舗で利用可能になる。消費税増税を前に、電子マネーとポイントサービスを併用することで顧客をつなぎ留める狙いがある。 majicaは「Miracle Amusement Jonetsu(情熱) Intelligent CArd」の略。コンビニエンスストアや自販機で普及している非接触ICカードとは異なり、磁気ストライプ方式のカードを採用する。レジなどでmajicaカードに入金(チャージ)すれば、グループ全店で支払いに利用できる。入金時に1%分のポイントが付与され、ドイトではさらに利用時にも1%分のポイントが付与される。貯まったポイントは1ポイント=1円として支払いに利用できる
中学1年生が自ら企画したプログラミングのワークショップが2013年9月21日と22日、都内で開催された。東京学芸大学附属国際中等教育学校の学園祭の催し物として実施されたもので、中学1年生の有志が小学生や中学生を対象にプログラミングの楽しさを伝える内容である。子ども向けのプログラミングワークショップは増えているものの、中学生自身が企画・運営するものは極めて珍しい。 同ワークショップは、中学1年生の有志12人が企画・運営して開催された(写真1)。1日に4回開かれ、各回6組の子どもたち、あるいは子どもと保護者が参加した。ワークショップの内容は、米MITメディアラボが開発した子ども向けプログラミング環境Scratchを使って、独自のゲームを作りながらプログラミングの楽しさを伝えるというもの。約40分かけて、基本操作の習得とゲームの作成・改良(写真2)、作り上げたゲーム作品の発表(写真3)を実施。修
小学生向けプログラミング教育事業に特化して2013年5月末に設立されたのがCA Tech Kidsである。同社は、サイバーエージェントとライフイズテックが合弁で、IT人材の早期育成を目的にして設立した教育系スタートアップだ。その社長を務める上野 朝大氏に設立の狙いや事業展開などを聞いた。 小学生を対象にプログラミング教育事業を始めた理由を教えてください。 設立の背景としては、IT教育への関心の高まりがあります。CA Tech Kidsの親会社であるサイバーエージェントの藤田(藤田 晋社長)が参加している新経済連盟は、代表理事の三木谷氏(三木谷浩史・楽天会長兼社長)が中心となって、子どもへのプログラミング教育を推し進めるべきと主張しています。 サイバーエージェントとしてこの主張に賛同するとともに、社会性のある事業にも力を入れたいということで、今年4月ごろから検討を始め、5月31日に設立しまし
米マサチューセッツ工科大学メディアラボ(以下、MITメディアラボ)の教授を招いて小学校でプログラミングの特別授業をしたり(関連記事1)、プログラミング環境の大規模なイベントに協力したりするなど(関連記事2)、子どもを対象にしたプログラミング教育に力を入れつつあるベネッセコーポレーション。MITメディアラボと協力してプログラミング教育に取り組む目的について、同社デジタル戦略推進部の谷内正裕氏に聞いた。 ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)は、MITメディアラボの研究コンソーシアムである「Things That Think」に参画し、子どもたちのための次世代型学習プログラムの研究・開発に取り組んでいます。ベネッセはその以前から、「新しい学び」をテーマに情報技術を生かした教育に取り組んでいました。その延長線上にある活動として、MITメディアラボの研究コンソーシアムに2010年11月から参加
オトモの活動内容を教えてください。 倉本氏 オトモの中心となっている活動は、月に1回の頻度で開催しているワークショップです。ワークショップでは、小学3年生から中学3年生ぐらいまでを対象にプログラミングを学ぶ場を提供しています。使えるスペースの都合などで参加人数の変動はあるものの、平均して十名前後の子供たちが参加しています。 毎回決まったメンバーなのでしょうか。 倉本氏 常連の人と初めての人に分け隔てなく、Webサイトやメールを通じて毎回応募していただいています。競争率が高く抽選で落ちてしまうこともあって申し訳ないのですが、初めて応募していただく方も結構います。 ワークショップの参加者ではないのですが、卒業生ともいえる子供たちがワークショップのある日に同じ会場に集って、ワークショップの隣の空いているスペースなどで自発的にプログラミングをしている場合も多いです。例えば、先日取材を受けた子供たち
「将来はプログラマになりたい」と口をそろえるのは、もはや立派なプログラマといえる小学生の二人。彼らは「Scratch(スクラッチ)」というプログラミング環境を使って、数えきれないほどのプログラムを開発している。Scratchは米MITメディアラボが開発して公開している、無料で使えるプログラミング環境(関連記事1)。世界中の子供たちに使われ、その成果となるプログラムはネット上で公開されている。特に優れたプログラムは「注目プロジェクト」としてScratchのWebページに大きく掲出される。ここに掲出されることは、子供たちの目標になっている。自作プログラムが注目プロジェクトに選ばれたこともある鹿島匠君(小学6年生)と、すでに数百本のプログラムを作成して公開している石原正宗君(小学5年生)の二人に、プログラミングの楽しさなどを聞いた。 また、2012年に『中高生国際Rubyプログラミングコンテスト
ソフトウエア開発の先端技術を現場に広める伝道師。酒匂寛氏はこの呼び名にふさわしい。オブジェクト指向技術を日本にいち早く紹介し、多数の導入プロジェクトに参加。現在は「形式手法」の定着を目指す。オープン系の最初期から30年、あくまで現場にこだわり、「バグ無し」開発への理想を追い続ける。 オブジェクト指向、形式手法とソフト開発技術の最前線にいち早く取り組んできました。 自分の中では問題意識は一貫しています。ソフトを開発する上で、ソフトの論理的な振る舞いを表現した「仕様(スペック)」がいかに大切か、ということです。 仕様は、要求を出す人と物(プログラム)を作る人が合意する接点となります。ここがいい加減だと、どうにもならないわけですよ。オブジェクト指向も形式手法も、仕様を正しく作り、信頼性の高いソフトを実現する手段として注目しました。 ソフト開発では仕様書を書くのは当たり前ですが、それでは不十分であ
Webブラウザとテキストエディタさえあれば、プログラミングして実行できるシンプルで手軽な言語――。それがJavaScriptが初めて登場してからしばらくの間、多くの人が抱いた印象でした。しかし、Ajaxの登場に伴う第2のブーム以降、ハードルが高くなったように感じられます。 その大きな理由の一つが、DOM(Document Object Model)に基づくJavaScriptプログラミングでしょう。DOMは、HTMLやXMLを構成する各要素に対して、プログラムからアクセスして内部の情報を取得・変更したり、機能を利用したりするためのAPI(Application Programming Interface)です。DOMを使うことによって、WebページをリロードせずにWebページを部分的に書き換えたり、HTMLドキュメントの構造を動的に変えたりといったことが可能になります。 DOMは便利な仕組
サイボウズ・ラボ株式会社に勤めるWebプログラマ。出身は石川県金沢市。21歳でプログラミングに出会い,IT戦士になることを決意。それからというもの,寝ても覚めてもプログラムを書き続け今に至る。はてなでamachangというidでブログを書いてます。 最近,「とんがった」プログラマの間ではJavaScriptがちょっとしたブームです。あちこちの書店で,JavaScriptの書籍を見かけるようになりました。「はてブのホッテントリ」*1にも,よくJavaScriptの記事が入っています(図1)。 その人気を象徴的に示しているが,Shibuya.js*2という団体が開催しているJavaScript関連のイベント「Technical Talk」です。1回目は2006年4月,2回目は6月に開催されましたが,いずれの回も予約が殺到し,たった1日で席が埋まってしまいました。これには「JavaScriptの
日経LinuxとITproは、総計約700項目のHTML/スクリプト言語リファレンスを公開しました。「HTML」(295項目)、「CSS」(73項目)、「Dynamic HTML」(98項目)、「JavaScript」(295項目)、「Perl」(125項目)あわせて698項目。各項目にサンプルコードを掲載しており、コピーし貼り付けてすぐにお使いいただけます。JavaScriptは「この用例を実行する」という文字をクリックすれば、その場でサンプルコードを実行してみることもできます。 ファンレンスを使いこなすための記事や、「JavaScript入門」「Perlの使い方入門」「CSSの基本」「Linuxコマンド道場」「シェル・スクリプト工房」といった入門記事もご用意しました。 これらのリファレンスはここ2~3年かけて作成してきたものです。そのため一部に内容の古いものもありますが、順次更新してい
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