・音楽の著作権管理事業を巡り、自らに有利な内容の契約を放送事業者に結ばせ、 新規事業者の著作権管理市場への参入を不当に締め出した疑いが強まったとして、 公正取引委員会は23日、独占禁止法違反(私的独占)の疑いで日本音楽著作権 協会(JASRAC)に立ち入り検査した。公取委による同協会への立ち入り検査は初めてという。 ・関係者によると、JASRACは放送事業者との間で、音楽放送事業の収入の1.5%を支払えば、 JASRACが著作権を管理している曲を自由に使うことを認める「包括徴収契約」を締結。 放送事業者は、JASRAC管理下の曲は定額で使い放題である一方、別の著作権管理 事業者の管理する曲を使う場合には、新たに使用料支払いが生じる形となっている。 ・公取委は、こうした契約形態は、放送事業者が新規事業者と新たな契約を結ぶことを制限して いるとして、JASRACが市場を実質的に支配したと判断し