ブックマーク / note.com/iida_yasuyuki (29)

  • 高圧経済論と有効需要原理は別物だよ|飯田泰之

    さて,年の瀬もおしせまって参りましたがみなさまいかがお過ごしでしょう? 2023年が残すところあと4日なんて……不都合すぎる真実です.この年の瀬に発売というなかなかチャレンジングな新刊ですが,みなさまのおかげさまをもちまして,それなりに注目いただけているようです. さて,日の話題はあいも変わらずの高圧経済論です.高圧経済論は好景気が生産性・生産能力そのものを向上させるという主張です.高圧経済の維持に財政・金融政策が必要(になることがある)ため誤解されがちですが--「高圧経済論」と「有効需要の原理」は全然違うロジックです.ここを混同しないで欲しい... 供給能力と総需要 有効需要の原理は,有効需要の増加が稼働率向上や失業率減少を通じて現実のGDPを上昇させるという論理です.そのため,「経済の供給能力に比べ,有効需要が小さい状況」にあることが前提になります. 一方の高圧経済論は,「供給能力に

    高圧経済論と有効需要原理は別物だよ|飯田泰之
    maeda_a
    maeda_a 2024/06/08
    “有効需要の原理は…「経済の供給能力に比べ,有効需要が小さい状況」にあることが前提になります.  一方の高圧経済論は,「供給能力にくらべて,需要が大きいと……供給能力が上がる」という話です”
  • 5年間で何が値上がりしたのか|飯田泰之

    さてひとまずは先週発表された消費者物価指数(全国・4月)から.前年同月比で2.5%上昇ペースが緩んでいることがわかります.また,季節調整済み前月比をみると直近の総合指数の上昇が主に生鮮品によるものであることがうかがえる. 2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)4月分 ここからも「インフレが加速しており早急な利上げが必要」「円安で物価高が止まらない」といった主張はデータの裏付けがあるものではないことが確認されます. 6月には電力各社への電気量抑制補助がなくなるため,消費者物価指数は上昇率が大きくなります.昨年からの繰り返しているようにこのニュースはきっと「インフレが加速した!利上げが必要だ」という主張を喚起します.4~6月のインフレは再エネ賦課金と電気料金補助金廃止によるものです.これを金融政策で変えることはできません.6月のCPI(都区内速報が6月下旬,全国が7月)

    5年間で何が値上がりしたのか|飯田泰之
    maeda_a
    maeda_a 2024/05/29
    “4~6月のインフレは再エネ賦課金と電気料金補助金廃止によるものです.これを金融政策で変えることはできません.6月のCPI(都区内速報が6月下旬,全国が7月)が発表される際には念頭に置いておきましょう”
  • 東京ブラックホール論の誤謬|飯田泰之

    東京ブラックホール論を簡潔にまとめると... (A) 東京の出生率は低い (B) 地方圏から東京への人口流出が止まらない ∴ 出生率低下/人口減少に歯止めがかからない という話になるわけです.この問題に対応するためには,(A)(B)どちらかを改善しないといけない. (A)に注目すると,東京の出生率が低い原因を東京での子育ての難しさ(金がかかる・親族の助けを得にくい)にあるとして,東京・東京圏での子育て支援の拡充を目指すと言った対策が出てきます.そして(B)に注目すると,地方経済の活性化や大学の地方分散促進といった提案になる. この議論の立て方はおそらく誤りです・・・というわけで日の結論は「東京はブラックホールである」です.

    東京ブラックホール論の誤謬|飯田泰之
    maeda_a
    maeda_a 2024/05/20
    “というわけで本日の結論は「東京はブラックホールである」です”
  • おい,小池!!(全文公開版)|飯田泰之

    今回は東京都における太陽光発電パネル設置義務化の話.私は断固反対です.そして,条例案は小池百合子氏の「自由」への姿勢を明確に示すモノでもある. 太陽光パネル設置を促進すべきだと考えている人も,条例案にはぜひ反対して欲しい.大げさに言うと,条例案は現代の自由と民主主義に対する挑戦とすら感じる. おことわり  太陽光パネル製造過程で生じるCO2の問題,耐用年数が過ぎた後のパネルが産業廃棄物になる問題を指摘する論考もありますがーートータルで環境負荷を上げるのか,なんだかんだで低下させるのか,いずれが正しいのかを論じる知識が私にはありません.基的にはCO2総排出量は抑制できるとの見解が主流のようで,ここ(太陽光パネルの環境負荷は大きいので普及促進は問題だ)を論点にしても説得的な反対論にはならないでしょう. また,太陽光パネル生産の多くが海外生産となっていることへの批判的な見解もあるようです

    おい,小池!!(全文公開版)|飯田泰之
    maeda_a
    maeda_a 2024/04/25
    “太陽光パネル設置を促進すべきだと考えている人も,本条例案にはぜひ反対して欲しい.大げさに言うと,本条例案は現代の自由と民主主義に対する挑戦とすら感じる”
  • 再エネTF資料のロゴ問題について|飯田泰之

    規制改革を担当する河野太郎大臣の説明では「チェックの不備」であり,ファイル自体が有害なもの(ウィルス?)などではないとのことですが...…そういう話じゃないんです. 内閣府規制改革推進室の記者会見については以下の記事でまとめられていますが... 前置き 内閣府で規制改革関連の案件を扱う部署が規制改革推進室です.同部署の主要な業務,そして内閣府における規制改革関連の会議体が規制改革推進会議です. 私は2016年から2019年まで内閣府規制改革推進会議の委員でありました.農業ワーキンググループ(以下WG,のちに農林WG)を中心に,保育・雇用WG,投資WG,規制改革ホットライン担当などを経験しました.農林WGでは座長として,農業用ドローン,都市でのいわゆる「野菜工場」(建屋内水耕栽培施設),森林経営管理,木造建築などの規制改革を議論しました. 現在話題のTFは担当部局は規制改革推進室ですが,規制

    再エネTF資料のロゴ問題について|飯田泰之
    maeda_a
    maeda_a 2024/03/26
    “くりかえしになりますが,ロゴがあったことが問題なんじゃないんです”
  • 固定費と実感可処分所得|飯田泰之

    先月の『中央公論』特集に「日に横たわる格差と格差 " 感 "」という小文を寄稿しました.特集そのものは親ガチャ問題に代表される格差の継承についてなのですが,テーマの真ん中は多くの人が書くようなので,少し変化球で「主観的な格差意識」に注目しています. 上記記事では「理想の家族」という幻想が主観的格差を生み出すという点に注目していますが,今回は東京一極集中から主観的格差が生まれる理由についてお話します. 固定費とシュワーベの法則 所得格差や資産格差--それ自体も確かに問題なのですが, ・日の所得格差は過去10-20年で横ばいかやや改善気味 ・そもそも日の所得格差や資産格差は海外に比べるとかなり小さい にもかかわらず,意識調査では「格差を感じる機会が多い」「格差が拡大している」という回答が増加している. このような客観的格差と主観的格差(格差意識)の乖離の原因として,あげられるのが固定費の

    固定費と実感可処分所得|飯田泰之
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    maeda_a 2023/10/10
    "「実感」は頻度の高い経験によって左右されます.これは食料品の値上がりが一番「物価ががっているという認識」を強める(実際の「物価」はたいしてあがっていなくても)のと同じ理屈です"
  • ふたつのギフテッド|飯田泰之

    さて日はの紹介・感想にかこつけて,最近時々話題にしている.「凡庸な優秀さ」についてのお話です. 映画や,最近だとマンガやそのドラマ化などで話題の「ギフテッド(gifted)」ですが,今回紹介するのはこちらの書籍. 連載中にも何度か目にしたことがある,朝日新聞の連載をもとにした書籍.読後第一の感想は……「二人の著者(記者)は正直な人だな」です.その理由は後程. ギフテッドとは ギフテッド(gifted)という単語そのものは「与えられた人」...…ここから「天賦の才能を神からgiftされた人」という意味になる.talentedと似てるけど,talentedはスポーツや芸術・表現等の分野での特異な才能/giftedは知的な才能について用いられる傾向があるそうな――ただし,上の連載・書籍ではやや広い定義として, ・並外れた才能ゆえに高い実績をあげることが可能な子ども ・実際目に見えて優れた成果

    ふたつのギフテッド|飯田泰之
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    maeda_a 2023/10/01
  • 実証分析をめぐるメンドイ話|飯田泰之

    あーあーあー^^ またこういう「データ」が出てきてしまった.そして相も変わらず「増税のせいで婚姻・出産が減っている」みたいなtweetpostがちらほら... 計量経済学の入門講義で必ず勉強するはずの「トレンドをもつ変数同士」なわけです.長期的に上昇している国民負担率と同じく長期の下降トレンドにある出生・婚姻の単純な相関とりゃ...そりゃバリバリマイナスなわけですよ. 例えば...大学進学率と癌での死亡率はともに戦後上昇を続けています.両方+トレンドあるから相関係数もかなり高い.でも両者の因果なんて誰も言わないでしょ? ところが,同様の見せかけ上の相関だったとしても・・・国民負担率と婚姻数みたいな「なんか関係あってもおかしくない」データ同士だとついついトレンド問題が頭から消えちゃうんだよね. ついでにこの国民負担率と出生・結婚はトレンド以外にも見せかけ上の相関をつくりやすい関係がある.国民

    実証分析をめぐるメンドイ話|飯田泰之
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    maeda_a 2023/08/09
  • 貨幣発行益(seigniorage)とは何か|飯田泰之

    某所で貨幣発行益についてのお話をしてきたのですが……貨幣発行益について頻繁に話している人なのに貨幣発行益を理解していないという現象(?)があるようで... 1万円札を発行したら即1万円の貨幣発行益があるわけではないんです.そして,1万円札を発行したらある意味で1万円の貨幣発行益が得られることになるんです.日は,この禅問答みたいな状況を整理してお届けするエントリです. 金融資産とは何か まず,ここで資産と負債について整理しておきましょう.誰かの負債は必ず誰かの資産です. 例えば,私がA氏に100万円を借りたら――私は100万円の負債を追うと同時に,A氏は100万円の債権という資産を保有することになるわけです. そして,私たちが普段使用している貨幣(現預金)もまた金融資産でなんです.銀行預金は銀行の負債です. そして,銀行には預金の一定割合にあたる額を日銀当座預金残高として保有する義務があり

    貨幣発行益(seigniorage)とは何か|飯田泰之
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    maeda_a 2023/05/18
  • アベノミクスの3573日|飯田泰之

    週2回更新のコンテンツを読む・聞くことができます.内容はマガジン「経済学思考を実践しよう!」と同じです. お値段同じでメンバー機能で掲示板を使えたり,不定期ですがライブアーカイブの掲載なども行いますのでふとした機会に切り替えていただければ幸いです(初月無料ですし).

    アベノミクスの3573日|飯田泰之
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    maeda_a 2022/07/11
  • マネーと為替のメンドい関係(全文公開版)|飯田泰之

    日は, ・ベースマネーの比率は意外と為替レートと連動していない ・マネーの量≠ベースマネーなのに,なぜかベースマネーの方が為替との相関が高い時期がある というパラドクスについてお話します. ※マネーサプライは現在の統計上の正式名称はマネーストック,ベースマネーはマネタリーベースですが,旧称・俗称の方がなじみがある人が多いと思うので稿では旧称・俗称ですすめます. まずは元々のお話 ことの発端は私も出演していたweb番組で,高橋洋一さんが以下のように言及されました. (為替は)ドルと円の量の比でだいたい決まるんですよ.ちょっと暗算でやってみようか.テレビだと難しいかもしれないけど.日の円っていまだいたい660兆円なんだよね.それでアメリカのドルは6兆ドルくらいだから,割り算すると110円になるでしょ? 「虎ノ門ニュース」2022年5月20日という発言(リンクはコチラ)があったので,これは

    マネーと為替のメンドい関係(全文公開版)|飯田泰之
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    maeda_a 2022/05/22
  • コロナ禍と自由|飯田泰之

    今年も早年の瀬.コロナ禍でむかえる二度目の年末です.この1年半,感染拡大抑制のための方法論や経済対策など,さまざまなフィールドでそれぞれの分野の専門家による議論が行われてきました.一方で,コロナ禍が私たちに突きつけたもうひとつの,そしてより基礎的な,課題がある.それが………… 「自由」とは何かという論点ではないでしょうか.私たちの社会における自由のもろさについては『中央公論』の連載でも指摘してきました. 12月号の「時評2021」で、経済学者の飯田泰之さんは「コロナの2年間が突きつけるもの」を寄稿。「不況対策のツールに財政出動を用いるべき」という伝統的な見解が復活した点などを取り上げたうえで、経済・社会活動のベースにある自由が「社会の空気感に大きく左右される脆い存在」だったことを指摘。 pic.twitter.com/WViAaaNMQ3 — 中央公論編集部 (@chuokoron) No

    コロナ禍と自由|飯田泰之
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    maeda_a 2021/12/30
    飲食店の営業の自由は制限して良いとされる一方で、ワクチンを打たない自由は尊重され、医療機関の営業権は強く保護された。
  • フリー経済と『一般意思2.0』|飯田泰之

    12/26 19:00より,またもgenron cafeのイベントに登壇します.テーマは,「無料は当に世界をよくするのか? ーー貨幣と労働の謎に迫る新・経済哲学対話!」. いつのまにか「新・経済教養シリーズ」というシリーズになっているもよう.今回は東浩紀氏との鼎談になるので,これまで以上に哲学的な話にまで踏み込んだ内容になるのではないか……と. ここで問題にしているのは「無料」.インターネットの登場により,誰でも自信が作成したコンテンツを世界に向けて発信できるようになりました.そしてネット配信なので限界費用(閲覧者が増えることによる追加コスト)はゼロ.限界費用がゼロだから無料で配信することが可能.そのなかで広告料等によって収益を得る.または直接的な金銭報酬はなくとも,名声を得ること,注目を得ること……そして評価を得ることをもって報酬とするというのが「フリー経済」の典型的なありようなわけで

    フリー経済と『一般意思2.0』|飯田泰之
  • 西浦教授によるGoTo論文の解説と批判|飯田泰之

    京都大学の西浦教授と北海道大学大学院の安齋麻美さんによる論文,「“Go To Travel” Campaign and Travel-Associated Coronavirus Disease 2019 Cases: A Descriptive Analysis, July–August 2020 」が公開され,大きなニュースになっています. メディアなどの報道では,「「GoToトラベル」の開始後に、旅行に関連する新型コロナウイルス感染者が最大6~7倍増加した」「旅行関連の新型コロナ発症率は約1.5倍に」といったセンセーショナルな取り上げ方になっていますが,この理解は正しくありません. 何が書いてあるのか,そしてどのような意味を持つのかについて少し整理してお話ししましょう. ※昨日の一連のツイートでは,どうもわからないところが多く,混乱している部分もあったためここにまとめておきます(実際

    西浦教授によるGoTo論文の解説と批判|飯田泰之
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    maeda_a 2021/01/27
  • 火元を叩く経済対策を――GoToの効果と限界|飯田泰之

    経済的意味でのコロナ禍は「不況のすごいヤツ」ではありません.全く別種のショックです.何が特殊かって……そのひとつが影響の業界・業態差の激しさ.4・5月の緊急事態宣言下での飲サービス・旅行観光業の状況を思い起こすとさもありなんと思われるかもしれませんが,むしろこの業界差はここに来てさらに拡大しています. 回復を見せる「モノ」経済 そこそこ回復が見られ,通常の意味での不況対策が求められる業界/いまなお緊急事態にある,むしろ深刻化している業界。。。両者がさらに分離しつつある.まずは,参考までに商業販売の推移からみてみましょう. 小売は大幅な落ち込みから,すでに前年並みの水準まで回復しています.卸売の回復の弱さは,企業・店舗の先行き不安を表しているとも考えられますが,最悪の状況からは脱却したと言って良いでしょう.この傾向は,鉱工業出荷指数等でも確認できます.消費財関連の出荷は消費増税後の水準程度

    火元を叩く経済対策を――GoToの効果と限界|飯田泰之
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    maeda_a 2020/11/03
    “役所の「やってる感」の演出のためだけに飲食業の足を引っ張ることの是非は問う必要があるんじゃないかなぁ”
  • 【公開記事】GDPマイナス27.8%(?)の規模感について|飯田泰之

    昨日のエントリ(「【公開記事】GDP(2020年4-6月期)一次速報解説」)に続いて,2020年4-6月期のGDP一次速報についてのお話.予想通り,今朝の新聞各紙は「年率換算」27.8%減との見出しが並びました.この数字は前期比7.8%減が今後1年間続いたとしたら……という実感・実態両方になじまない表記だというのは昨日指摘したとおりです. ところで!? 何%かどうかはさておき,GDPはどのくらい失われたのでしょう. なぜか今回の話題……金額で話す人が少ないんですよね. 政策論議においても,ボリューム感なしに……「○○兆必要!」とか「そんな必要はない!」といっていても何を論じているのかわかりません.普段絶対に触れることのない金額なだけにまずは大雑把な量感を持つようにしましょう. 日の2019年の名目GDPは約560兆円です.昨年の一年間で日国内で新たに生産された価値(付加価値)であり,国

    【公開記事】GDPマイナス27.8%(?)の規模感について|飯田泰之
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    maeda_a 2020/08/19
    実際のところ所得はどれくらい減ったのか.海外と比べてどうなのかという規模感の解説.所得補償の給付はGDPに反映されないが必要な政策.(同じ額を「自宅警備員として雇用した賃金」として配ると反映されるけど…)
  • 【公開記事】GDP(2020年4-6月期)一次速報解説|飯田泰之

    日(2020年8月17日)は国民経済計算の一次速報公表日.前期比の年率換算27.8%という衝撃的な数字が速報で流れています. まず.この「年率換算」という謎の習慣はやめるべき……「仮に今後も同じ経済成長率が続いたなら1年後にGDPが何%減るか」という換算ですが,今次のような大きなショックが1年間持続するという想定は全く合理的ではありません.今回の発表による経済収縮を落ち着いて観察すると, 前期(1-3月期)比 :実質▲7.8%,名目▲7.4% 前年同月比   :実質▲9.9%,名目▲8.5% (内閣府・国民経済計算) となっています.前年同期比の方が落ち込みが大きく感じるのは,1年前との比較のため.消費税増税ショックと1-3月期の落ち込みを含む数値を含むからです.前年同期比を使う際の注意点についてはマガジン版「移動平均・前年同期比にはご注意を」を参照ください.ちゃんとした季節調整値が得ら

    【公開記事】GDP(2020年4-6月期)一次速報解説|飯田泰之
    maeda_a
    maeda_a 2020/08/17
    “まず.この「年率換算」という謎の習慣はやめるべき”
  • 【全文無料】年金を安全資産で運用するのなら積立やめちゃえばいいよ|飯田泰之

    さて四半期ごとに行われるGPIF(年金積立金管理運営機構)の運用報告ですが,今回報告の1-3月の運用実績は大幅にマイナスになりました. 3月はコロナショックの状況が不透明なことから,日経平均が16,000円台,ダウ平均も18,000ドル台まで沈んでいた時分ですから,まぁそうなるでしょう.現在のGPIFは資産の25%を国内株・25%を海外株で運用しているので相場の状況によって損得が出るのはいたしかたないことです.やや長期でみるとGPIFの運用利回りは2%台と健闘しています(下図:出典はこちら). 現在の株式相場をみていると……4-6月期の収益は(3月末がひどすぎましたから) 大幅のプラスになると思われますが,年金運用のニュースって損したときは大々的に取り上げられるのに,プラスになったときはほとんど注目されないんですよね. 損失が出たら大クレーム,利益が出ても無関心ということでは機構の方々も気

    【全文無料】年金を安全資産で運用するのなら積立やめちゃえばいいよ|飯田泰之
    maeda_a
    maeda_a 2020/07/05
    “リスクがあろうとなかろうと,年金の積立金を国内の安全資産,なかでも国債で運用することは全く意味のないことだということを理解していただきたい”
  • 二次補正予算の評価と経済成長率予想|飯田泰之

    この手のコメント祭りはたいてい「点数をつるならば?」という質問がついてくるのですが,苦手なんですよね.予想よりも規模・内容ともにまずまずよかったと思うので,いちおう75点(優良可でいうと良~良上)と答えときましたがまぁテキトーです.

    二次補正予算の評価と経済成長率予想|飯田泰之
    maeda_a
    maeda_a 2020/05/28
    読みどころたくさん。良かった点は?予備費10兆円は良い?悪い?規模は適正?四半期GDPが5%減ると「マイナス21%」と報道される不思議。「GDPは現実経済を表さない」という人ほど「GDP引き上げ効果がない」と批判する謎。
  • 【全文無料】劣後ローンとDES|飯田泰之

    先日,三原じゅん子先生主催のオンライン勉強会で,求められる経済政策についてお話しさせていただきました.そこでの提言について, 飲・小売卸売などを平均的に見ると5月末で手元資金がなくなり、7月末には債務超過に陥るという飯田泰之先生の話は深刻。債務超過になるともはや借入は難しい。返済順位を低くする #劣後ローン #劣後債 を認めることで、それらを自己資的に扱い債務超過を回避するというアイデアは興味深い。 https://t.co/qKu5cvbDNx — 細野豪志 Goshi Hosono (@hosono_54) May 8, 2020 との感想をいただきました.今回はその劣後ローン・劣後債提言の説明です.勉強会の内容は,マガジンのエントリで書いてきた, ・「緊急支援策のタイムリミット」(編は無料です) ・「融資型支援制度の賞味期限 」(全文無料です) の要約……つまりは, ・企業毎

    【全文無料】劣後ローンとDES|飯田泰之
    maeda_a
    maeda_a 2020/05/09