矢野経済研究所は10月15日、同社が実施した「オタク市場に関する調査」の結果を公表した。それによると、2011年度のオタク市場は、コア層のみならず、一般層も取り込んで堅調に推移しているという。 ここで言うオタク市場とは、アニメや漫画、ライトノベル同人誌、ゲーム、それらに関連する商品など、一定数のコアユーザーを有するとみられ、“オタクの聖地”とされる秋葉原などで扱われることが比較的多いコンテンツや物販、サービスを指す。 2011年度に大幅に拡大したのはゲーム市場で、恋愛シミュレーションゲーム市場は前年度比30.4%増の146億円、オンラインゲーム市場は前年度比29.2%増の3868億円と、いずれも前年度比3割増という結果であった。 矢野経済研究所は、恋愛シミュレーションゲーム市場の拡大について、各事業者がモバイル端末向けにゲームを開発、配信したことで一般女性ユーザーが増加したためであると分析