【ワシントン古本陽荘】アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官を解任に追い込んだのは、娯楽記事が中心のローリングストーン誌だった。 問題となった記事「制御できない大将」を書いたのは、フリーランスのヘイスティング記者。米紙などによると、同記者は今年4月に北大西洋条約機構(NATO)の会議が開かれたパリで、会議に出席したマクリスタル氏らアフガン駐留米軍一行と接触。当時、アイスランドの火山が噴火し、欧州での航空機の飛行が禁止され、マクリスタル氏も欧州内で数日間、足止めとなった。記者はパリと移動先のベルリンで、飛行再開を待つ米軍一行とバーなどで飲食を共にした。アフガンの米軍基地では飲酒が禁止されているが、外国は例外とされ、米軍幹部らの率直な不平を耳にしたとみられる。 また、従軍取材の際に通常交わされる取材ルールの取り決めがなく、どういった場の発言が記事にできないオフレコとなるか明確ではなかったと