ここで主観的には議論を吹っかけているつもりの人について。higeta さんの所でのやり取りを先に見ていたのでまともな議論が成立しないことはわかっていたのだが、「日台戦争」という用語法にクレームをつける人々の基本的な発想が露呈されているという意味では興味深い。 一連のコメントで彼がやろうとしていることとは、要するに「当時の日本政府にとって“日台戦争”という呼称を用いる理由などない」ことを示すこと、にすぎない。「日台戦争」という用語を用いる人々(私自身は積極的に「日台戦争」という呼称の利用を推進しようとしているわけではないが)は別段「大日本帝国政府は“日台戦争”という呼称を用いるべきだった」などということを主張しているのではないから、これでは議論になりようがない。現在を生きるわれわれが大日本帝国のパースペクティヴを内面化しなければならない理由など、これっぽっちもないのだから。 彼がこの齟齬に気