2006年08月21日16:45 カテゴリ書評/画評/品評 シリコンバレー精神vs風土 梅田望夫氏ご本人に、本書をその場で頂いた上でサインして頂いた以上は、書評は当然のお礼なのだが、あえて日本に戻るまでそれを書かなかったのは、一つ確認しておきたいことがあったからだ。 シリコンバレー精神 梅田望夫 それは、日本の夏、である。 My Life Between Silicon Valley and Japan 世界の片隅にあって小さく輝いていた「天気のいい田舎町」が、インターネット時代の到来とともに世界経済に大きな影響を及ぼす存在となり、その後のネットバブル崩壊で苦しみ、そこから立ち直ろうと必死の努力を始めるまで、五年間の物語である。日本の夏は、蒸し暑い。単に熱いのではない。蒸し暑い。 それに対してシリコンバレー、というよりSan Francisco Bay Areaというのは、極論してしまうと