書評に関するmakonabeのブックマーク (16)

  • 473大塚英志著『大学論――いかに教え,いかに学ぶか――』 - akamac's review

    書誌情報:講談社現代新書(2043),254頁,体価格740円,2010年3月20日発行 大学論──いかに教え、いかに学ぶか (講談社現代新書) 作者:大塚 英志発売日: 2010/03/18メディア: 新書 - 「まんがを教える大学」での体験的大学論は,「思いの外」まんがにとどまらない大学での教育論,学習論と共鳴している。 まず,まんがと映画(とアニメーション)の両領域の違いと関連を問い,方法論の越境の追体験という実践的講義に生かすやり方は,「神の宿る細部の見つけ方」(40ページ,原文には強調点あり)という学び方を学ぶという大学の学びに援用できる。あわせてこの点は著者の「おたく論」――「現代思想やアートやアカデミズムは「おたく」文化の伝達力に乗っかって――つまり海外まで出かけていって「オタク」「萌え」「クールジャパン」と口走ることで自分たちが世界とコミュニケーションしていると主張してい

    makonabe
    makonabe 2010/05/07
    「「大学で教える,というのは,つまり,自前の体系をそのカリキュラムから作り上げること」(242ページ)。著者が恩師から学んだひとつという。」
  • 蟹沢孝夫『ブラック企業世にはばかる』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    蟹沢孝夫『ブラック企業世にはばかる』(光文社新書)をお送りいただきました。有り難うございます。「ご書評の機会がありましたよろしくお願い申し上げます」とのことなので、わたくしなりの立場から書評しようと思います。 表見返しには、 >外見はマトモなのに、内実はとんでもないブラック企業。 あなたの職場は、次のいずれかに該当するだろうか? (1)「新卒使い捨て」の肉系 (2)成長のチャンスを奪う草系 (3)大手だけど「時給がマックやコンビニ以下!?」のグレーカラー このような職場に苦しんでいるのは、決して若者だけではない。 いま勝ち組企業に勤める中高年も、いつ「明日はわが身、いやわが子の身」となるかもわからない……。 書が描き出すブラック職場はフィクションではない。その実態は、600人以上の転職支援を行った著者の経験とキャリアカウンセラーとして内々に入手した情報にもとづくものである。後半では、

    蟹沢孝夫『ブラック企業世にはばかる』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 社会政策・労働問題研究の歴史分析、メモ帳 苅谷剛彦・増田ユリヤ『欲ばり過ぎるニッポンの教育』講談社現代新書を読む

    社会政策・労働問題研究について歴史的なアプローチで研究しています。ここではそのアイディアやご迷惑にならない範囲で身近な方をご紹介したいと考えています。 新しくカテゴリーを作りました。ちゃんとしたエントリにするのは面倒だけど、とりあえず、読んだという備忘録がわりに書いておきます。基的には読まれることを前提に書くつもりです。 ちょっと古いだけど、よいだと思いました。私の中の最初の苅谷体験(?)は学部のときに読んだ『知的複眼思考法』でした。正直、なんでこんなつまらないことが書いてあるんだと訝しがった記憶があります。広い視野で物事を見る重要性が説かれていたような気がするんですが、どうも具体例を読むと、視野が広いという感じがしなかったのが理由です。二度目の苅谷体験は例の『学校・職安と労働市場』。これは研究としてはよい研究ですが、書いてある内容は面白くなかったです。 三度目の体験は、私は実はサン

    makonabe
    makonabe 2010/03/28
    確かに良い本だった。教育学を学んでいると制度に対してこれだけ広く構えて見る機会ないから、その意味でも大変助かった本だった。
  • 江口匡太『キャリア・リスクの経済学』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    拙著をJIL雑誌で書評していただいた江口匡太さんから、『キャリア・リスクの経済学』(生産性出版)をお送りいただきました。 >不確実性の高い時代、人事評価、昇進、技能形成、転職、雇用調整などキャリアにまつわるリスクは会社にも個人にも深まっている。書は、人事管理の背後にあるリスクを、最先端の経済理論の知見を使って、制度と 実際に則して平易に解き明かしている。経済学から見ると、人事管理の常識も違って見えてくる。人事担当者はもとより、これから人事管理の理論を学ぼうとする人には最適の解説書であり、かつ、キャリア・リスクという時代の課題を先取りしたユニークな1冊である。 この「最先端の経済理論」とは、ゲーム理論の応用です。江口さんの「はじめに」の言葉を引用すると、 >従来の市場の理論である価格理論が市場システムの有効性を立証する理論的枠組みを提供したが、ゲーム理論はむしろ自由放任の限界を明確にした。

    江口匡太『キャリア・リスクの経済学』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    makonabe
    makonabe 2010/02/07
    読ませたくなる書評だなあ。
  • OECD『日本の若者と雇用』ついに刊行! - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ブログで再三にわたり予告してまいりました『日の若者と雇用-OECD若年者雇用レビュー:日』(明石書店)が刊行されました。 奧付によると1月30日初版第1刷発行とありますので、書店に並ぶのはもう少し後になるかも知れません。 一昨年末の2008年12月18日、原著が刊行されたその日に、わたくしはブログで書の内容を紹介しておりました。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-ce0b.html(日は若者が安定した仕事につけるよう、もっとやれることがある) >Japan could do more to help young people find stable jobs >というわけで、まさに時宜を得たというか、時宜を得すぎているんじゃない、というぐらい絶好のタイミングで公表されておりますな。 その後、新進気鋭の研

    OECD『日本の若者と雇用』ついに刊行! - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 中田喜文・電機総研編『高付加価値エンジニアが育つ』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    となっています。 全体に通底するのは日技術者の将来に対する危機意識です。「あわりに」に沿って簡単に述べると、 これまで、自信を持てる技術の早期獲得、技術、能力を生かせる仕事との出会い、そして良好な人間関係と自由闊達な職場文化によって、国際的にも極めて高い生産性を達成してきた日企業の人事制度ですが、現在大きな課題に直面しています。 まず技術者の長時間労働の慢性化とさらなる長時間化。今までの技術者の長時間労働は高い仕事モラルと共存するボランタリズムに基づく長時間労働でしたが、今は「仕事に追われて納得できる仕事ができない」という状態になっています。さらに、長時間労働は技術者から学びの時間を奪い、日の強みであった自信の持てる技術の早期獲得の条件を崩し、高い創造力を持つ次世代技術者の供給を減少させつつあるのです。 個人の仕事における余裕の喪失は職場内の人間関係を変質させ、成果主義人事制度が自

    中田喜文・電機総研編『高付加価値エンジニアが育つ』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 『生活経済政策』1月号の座談会 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    『生活経済政策』の2010年1月号が送られてきました。特集は「社会保障制度の再建」です。 明日への視角 ケインズ革命を超えて—社会的・連帯経済体制の構築/粕谷信次 特集 社会保障制度の再建 座談会 社会保障制度の再建 —民主党の社会保障政策をどう評価するか/駒村康平、大沢真理、宮太郎、小塩隆士 「子ども手当」は社会手当か、公的扶助か/阿部彩 政権交代と幼保問題の行方/吉田正幸 総合医制度の定着に向けて/一圓光彌 連載 人間性の回復[10] 有効に機能する財政を/神野直彦 連載 ピノッキオの眼[10] チャタレー夫人の恋人/村上信一郎 新刊案内 『鳩山政権への提言』/生活経済政策研究所編 このうちやはり興味深いのは駒村、大沢、宮、小塩の4先生による座談会でしょう。 このなかのたとえばベーシック・インカムについてのやりとりも極めて質を突いています。たとえば、 >宮 気になるのは、今のベ

    『生活経済政策』1月号の座談会 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    makonabe
    makonabe 2009/12/26
    「デモクラシーの基本はアソシエーションです。」
  • 社会政策・労働問題研究の歴史分析、メモ帳 『教育の職業的意義』

    社会政策・労働問題研究について歴史的なアプローチで研究しています。ここではそのアイディアやご迷惑にならない範囲で身近な方をご紹介したいと考えています。 皆さん、ご無沙汰しております。12月末締切りの原稿に追われており、更新が滞っておりました。まだ、終わってないので、状況は微妙に変わっていないけれども、最初の一はもうすぐ終わるし、残り一は・・・きっと、何とかなるだろう。何より、今日はもう論文を書くテンションじゃないので。 愛する母校法政二高の先生からOB講演(経営学部進学予定者)を年明けにやってくれと頼まれた。高校生に何を話せばいいのか。相場というものをある程度、知っておく必要があるなと思って、濱口先生も紹介しておられたし、田由紀さんの『教育の職業的意義』を手に取った。職業レリバンス論の論客女王という話だ。 元気なだった。それにしても田さんは謎である。最後のところで「私は教育社会学

    makonabe
    makonabe 2009/12/16
    カリスマ的権威と人間力って同根なのかい。
  • ギデンス・渡辺『日本の新たな第三の道』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ギデンスの『第三の道』といえばイギリス労働党政権のまさにマニフェストの中心ですが、そのギデンス先生が渡辺聡子さんと共著で出されたです。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012164 >ついに、格的な政権交代が実現した日。しかし、新政権の迷走ぶりを見ても、半世紀以上にわたって硬直化してきた政治や社会のシステムが簡単に改革できるとは思えません。 では、政治や社会に関して、いま日に最も求められていることは何でしょう。著者のギデンズらは、「市場主義改革と福祉改革を同時に推進すること」だと書において主張します。 日はイギリスのようなレッセ・フェール(自由放任主義)的な市場経済も経験していないし、そうかといって完璧な福祉国家も経験していません。日には自由競争を制限するさまざまなシステムが存在し、市場原理が機能していない領域が多いの

    ギデンス・渡辺『日本の新たな第三の道』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • ワークルールの基礎: アモーレと労働法

    makonabe
    makonabe 2009/12/01
    「オーソドックスな労働法学の入門書という線を崩していないところが偉いです。「労働法の研究の仕方」という項目まで入っています。」
  • 社会政策・労働問題研究の歴史分析、メモ帳 『ものづくりの寓話』

    社会政策・労働問題研究について歴史的なアプローチで研究しています。ここではそのアイディアやご迷惑にならない範囲で身近な方をご紹介したいと考えています。 和田先生にしか書けない、今後、製造業の歴史を研究しようと志す者にとって必読の書である。 物語形式に書いてあるので、予備知識がなくても読めるし、面白いと思うが、高村薫さんの書評を読まれるとさらに大まかな流れを掴みやすいと思う。生産管理についてまったく明るくない方はとりあえず、『ザ・ゴール』を読むというのもいいだろう。 私自身、先生から聞いたお話もあるのだが、それを紹介するより、私がどう読んだかを書きたいと思う。大きく言えば、トヨタにおいて生産システムがどのように作られていったのか、ということなのだが、現場群が一つの工場というシステムとしてまとめあげられていくプロセスが描かれているといってもよい。精確にいうと、下請部品会社からトヨタ工場内の各工

  • 410吉岡直人著『さらば,公立大学法人横浜市立大学――「改革」という名の大学破壊――』,高橋寛人著『20世紀日本の公立大学――地域はなぜ大学を必要とするか――』 - akamac's review

    (1)書誌情報:下田出版,vi+294頁,体価格2,000円,2009年3月25日発行,isbn:9784902811827 (2)書誌情報:日図書センター,vi+352頁,体価格3,800円,2009年8月30日発行 20世紀日の公立大学―地域はなぜ大学を必要とするか 作者: 高橋寛人出版社/メーカー: 日図書センター発売日: 2009/09メディア: 単行 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見る - (1)は横浜市立大学の行政権力の介入による「改革」に抗議して定年を待たず辞職した著者による告発書である。国立大学が独立行政法人化し,国立大学法人となったのは2004年だった。2005年には横浜市立大学も地方独立行政法人法で規定された公立大学法人となった。東京都立大学が首都大学東京となったことも記憶に新しい。両大学とも行政(およびその長)によって改革が進められたと

    410吉岡直人著『さらば,公立大学法人横浜市立大学――「改革」という名の大学破壊――』,高橋寛人著『20世紀日本の公立大学――地域はなぜ大学を必要とするか――』 - akamac's review
  • 社会政策・労働問題研究の歴史分析、メモ帳 『使える!経済学の考え方』雑感、あるいは数学と思想の結びつきについて

    社会政策・労働問題研究について歴史的なアプローチで研究しています。ここではそのアイディアやご迷惑にならない範囲で身近な方をご紹介したいと考えています。 小島寛之さんの『使える!経済学の考え方』を読んで、石川経夫先生の『所得と富』を初めて読んだときと同じ印象を持った。『所得と富』の第2章を読んだとき、その内容が説得的であるとは思わなかったし、全体の内容はほとんど理解できなかったけれども、この問題に対して真摯に向き合う石川先生の姿勢は伝わってきた。石川先生のお弟子さんといえば、いろいろな方がいらっしゃるだろうけれども、こういう根幹を引き継いだのは小島さんなんじゃないかという気がした。何ともバランスの悪いだが、そここそがこのの魅力なのかもしれない。 私自身は初歩的な数学的思考くらいは頭の中では使うが、基的には数学を駆使して論文を書こうなどとは思わないし、そもそも出来ない。とはいえ、もちろ

  • OECD『日本の大学改革』明石書店 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    明石書店さんから。新刊の『日の大学改革 OECD高等教育政策レビュー:日』をお送りいただきました。 ありがとうございます。 『日の若者と仕事』の監訳作業は着々と進めておりますので、ご安心を。 さて、書ですが、 http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-7503-3083-9.html >国立大学の法人化以降、日の高等教育は様々な社会的圧力により常に改革を迫られてきた。自律性の向上にむけた日の高等教育の現状と課題について、財政、管理運営、労働市場、格差是正、質保証、国際化、研究開発など広範な分野をカバーし包括的に評価する。 過去10年間,多くのOECD加盟諸国で高等教育が急激な拡大を果たした。経済発展を支える枢軸としての役割が大きくなるにつれ,高等教育には経済と労働市場の国際化が生む圧力に耐え,それを超える力をつけることが求められている。高等教育に期

    OECD『日本の大学改革』明石書店 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 高原基彰『現代日本の転機』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    現代史の解釈として、わたしが労働政策の視点から考えた歴史認識と大変共通するものがあり、興味深いところです。 >今日、すべての人が被害者意識を抱え、打ちひしがれている。現代日を覆うこの無力感・閉塞感はどこから来たのか。石油危機に端を発する「七三年の転機」を越えて「超安定社会」というイメージが完成した七〇年代から、バブル景気を謳歌した八〇年代を経て、日型新自由主義が格化する九〇年代、二〇〇〇年代まで。政治・経済システムの世界的変動を踏まえながら、ねじれつつ進む日社会の自画像と理想像の転変に迫る。社会学の若き俊英が描き出す渾身の現代史、登場。 内容は、 >序章 左右の反近代主義のねじれ 第1章 「七三年の転機」とは何か—官僚制からグローバリゼーションへ 第2章 「超安定社会」の起源—高度成長・日的経営・日型福祉社会 第3章 多幸感の背後で進んだ変化—外圧・バブル・迷走 第4章 日

    高原基彰『現代日本の転機』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 濱口桂一郎『新しい労働社会』 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)

    「キャリアデザインマガジン」第88号に掲載した書評を転載します。著者から「辛口の批評を」とのリクエストをいただいておりましたので、辛口に心がけたつもりです。…が、著者にとってはメンバーシップ型の支持者からこの程度の論評がなされることは想定の範囲内だったかもしれません。 新しい労働社会―雇用システムの再構築へ (岩波新書) 作者: 濱口桂一郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/07/22メディア: 新書購入: 18人 クリック: 401回この商品を含むブログ (84件) を見る 労働問題が世間の耳目を大いに集めるようになったのは、安倍内閣が発足した2006年頃からだろうか。以来今日に至るまで「格差」や「ワーキングプア」などが確たる検証もなしに政治的に喧伝され、「日雇い派遣」や「年長フリーター」、「均等待遇」などをめぐって印象論や感情論がばかりが先走り、不安定な政情の中で政策も右往

    濱口桂一郎『新しい労働社会』 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)
  • 1