JR東日本が展開する大型商業施設「エキナカ」で、品川駅(東京都港区)の一部区域でスプリンクラーが未整備になっている。 消防法上の用途区分が、スプリンクラーの設置義務のない「車両停車場」のまま整備されたためで、専門家からは実情に即した防火体制を整えるべきだとの指摘が出ている。 1日に約65万人の乗降客が利用する品川駅は、「ディラ」(2000平方メートル)と「エキュート」(3800平方メートル)の二つのエキナカがある。ディラは2001年開業し、05年にエキュートができると、総面積は計5800平方メートルに広がった。 JR東では、エキュートには全フロアを網羅するようにスプリンクラーを設置しているが、ディラについては1基も設置していない。 東京消防庁によると、品川駅は1983年以前に、車両停車場に指定されていた。ディラ、エキュートの開業時にそれぞれJRと同庁で用途変更の検討を行ったが、結局、「商業