雹が降ったり、大雨が降ったりと今年の梅雨はなかなかの存在感を放っている。 けれど私が住んでいるところの天気はどうかと言えば、「晴れ時々曇り、そのまた時々雨」ぐらいの感じなのであまり梅雨っぽさを感じていない。 夏が近づき、気温の上昇を感じながら仕事の合間に外で深呼吸をしていたら野球部の声が聞こえてきた。 会社の近くにはとある企業のグラウンドがある。そこで野球部が練習しているのだ。 グラブでボールをキャッチするキレの良い音を聞いたら、先日まで放送されていた「ルーズヴェルト・ゲーム」を思い出し「熱いな。熱量あるな」とか勝手に思いながらギュッと手に力を入れる。よし!みたいなポーズをとったところをいつもうろついている黒猫にギロッと凝視され、「あ、いや、べつに、これは気合い入れたのでも何でもないんだから・・!」と言い訳をしている様はさぞかし滑稽であったことであろう。 誰もいなくて良かった。 仮に見られ