東京都の猪瀬直樹知事の辞職に伴う都知事選をめぐり、自民党候補に厚労省の村木厚子事務次官(57)が急浮上している。自民党議員が続々と辞退するなかで「女性」「知名度」「行政経験」の3要素を兼ね備えた村木氏を推す声が党内に広がっているのだ。ただ、自民党が実施した世論調査で、村木氏はひとケタに低迷しており、舛添要一元厚労相(66)ら他候補とあわせて慎重に選考を行う方針だ。 村木氏は高知県出身。2009年に厚労省の文書偽造事件で逮捕、起訴されたが、後に裁判で無罪が確定した。今年6月には安倍晋三首相の女性登用方針を受けて事務次官に就任していた。 安倍首相は都知事選候補として、当初は「女性がいい」と周辺に語っており、その後、(1)20年東京五輪を成功に導ける(2)国際的な発信力がある(3)行政経験がある-などを挙げている。 村木氏は今年9月にワシントンで日本の女性政策をアピールするなど一定の国際性もあり