統一地方選を経て、永田町では参院選に向けた準備が加速している。中でも慌ただしいのは、共闘を模索する野党だ。政治ジャーナリストの藤本順一氏が話す。 「定数削減が進むなか地方議会で自民党は議席を伸ばし、与野党直接対決となった北海道知事選では与党が勝利。政党支持率でも、結党直後に10%を超えていた野党第一党の立憲民主党が3%にまで落ち込むなど、与党優勢の流れが鮮明です。 にもかかわらず、参院選に向けた野党共闘は難航。実際に立憲と国民民主両党の推薦が得られているのは、滋賀の嘉田由紀子候補のみ。小沢一郎・自由党代表の地元、岩手選挙区の候補者調整を巡って、合併交渉が大詰めの国民と自由の間にも亀裂が生じている。比例統一名簿構想もありますが、立憲は一貫して否定的。いまだ野党はバラバラの状態です」 その影響で、“目玉候補”の擁立も難航しているとか。政治評論家の有馬晴海氏が話す。 「比例票を上積みしようと野党