V3-1. 活用の覚え方 ラテン語の動詞の活用形は次の3種類に大別できます。 動詞の語幹に「不変化語尾」がついたもの――不定法(不定詞)。 動詞の語幹に「名詞/形容詞型に曲用する語尾」がついたもの――分詞、スピーヌム (supinum)、動名詞 (gerundium)。 法や時制、相に応じて語幹の一部が変化し、さらに主語と態に応じて語尾の部分が変化するもの――直説法、接続法、命令法。 このうち覚えるのにもっとも手こずるのは最後のグループ、特に直説法・接続法の2法の語形ではないかと思われます。これらは語幹と語尾の両方が同時に変化するため、慣れぬうちは「はじめて目にする動詞なので辞書で意味を調べたいけれど、辞書の見出しの語形(直説法現在1人称単数)に変形させることができず辞書で調べることすらままならぬ」などという事態に陥りがちです。 そこで本章では、直説法と接続法の語形の覚え方を重点的にご紹介