朝鮮漢字音(ちょうせんかんじおん)は朝鮮語における漢字の音のことである。「朝鮮字音」ともいう。中国語における漢字の音に由来するもので、日本語の音読みに相当する。日本漢字音(音読み)の場合、漢字の読みは断続的に入ってきたため1つの漢字に対して持ち込まれた時代によって呉音・漢音・唐音・その他の4種類以上があるが、朝鮮漢字音は原則的に1つの漢字に対して音は1つである[1]。 朝鮮半島は中国と陸続きであるため、朝鮮には早い時期から間断なく漢字がもたらされてきたと推測しうる。しかしながら、訓民正音創製(1443年)以前の古代朝鮮語については、表音文字による朝鮮語の表記がなかったため、漢字音が具体的にどのような様相であったのかを知るのが困難である。そのような中で古代朝鮮語の漢字音推測の手がかりとなるのが郷札、口訣、吏読などの借字表記における音読字の読み方である[2]。 1443年に表音文字である訓民正
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