わたしたちの身体にとって栄養と同様に大切なのが「水分」。 その水分が不足する「脱水症」は、兆しに早く気づき水分補給することで予防できます。 ここでは高齢者の脱水症の原因と予防法を、水分補給の面から解説します。 正しい水分補給法で、健康な毎日を目指しましょう。 わたしたちは、体に必要な水分を体液(血液、リンパ液、唾液、消化液、尿など)として蓄えています。 体液には、身体の状態を維持する大切な役割があります。 (※図1) 加齢に伴い体重が減ると、蓄えられる水分量も減ってしまいますが、特に血液、尿、汗の量が減ることは、健康状態にも影響を与えます。 高齢者は水分不足に陥りがちなので、注意が必要です。 <体にはどのくらいの水分が蓄えられているの?> 体重に対して、乳児は約70%、成人男子は約60%、高齢者は約50~55%といわれています。 水分量を保つためには、1日に入る水分量と出る水分量のバランス