8月以降米国では相次いで大きなハリケーンの直撃を受け、各地に大きな被害が出た。ハリケーン「ハービー」が上陸したテキサス州には、LPGの生産や輸出に必要な設備が集中している。日本は米国産LPGの輸入シェアが40%を超えている。ハリケーンの上陸によってLPGの輸出は停止し、価格とサプライチェーンに影響を及ぼしている。日本における企業活動や、市民生活に大きな影響は出ていないかもしれないが、ハリケーンや台風もサプライチェーンに少なからぬ影響を与える。 敬老の日を含めた3連休、日本列島を台風18号が襲った。九州、四国、本州、北海道に上陸し、各地に大きな台風の爪痕を残した。日本の場合、特に夏の終わりから初秋にかけて、太平洋の高気圧が衰え出すタイミングで日本に接近し、上陸する台風が増える傾向がある。海面から発せられる多量の水蒸気によって発達するため、地球温暖化による海水温の上昇は、台風の勢力を強くする影