コンビニ大手のローソンは9日、コンサートチケットの販売などを手がける子会社のローソンエンターメディア(LEM、旧ローソンチケット)の代表取締役専務(38)と経理担当取締役(53)の2人が、独断で多額の資金を不正流用していたと発表した。被害予想額は最大150億円に上るといい、2人は辞任。ローソンは近く背任罪で刑事告訴する見込みだ。150億円もの金は一体どこへ消えたのか。調べを進めると、社員数わずか10人ほどの会社に行き着いた。 不正流用の構図はこうだ。2007年11月、LEMはコンサート企画会社への代金支払いの一部を、専務の知人が社長をつとめる取次会社「プレジール」を介して行う三者間取引を開始。LEMからプレジールへの支払いと、プレジールからコンサート企画会社への支払いに2−6カ月のタイムラグが生じることから、2人はローソンからプレジールに向け不正に資金を支出していた。 最大150億円と