隷従への道―全体主義と自由 作者: フリードリヒ・A.ハイエク,Friedrich A. Hayek,一谷藤一郎,一谷映理子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1992/07メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 35回この商品を含むブログ (35件) を見る 第1章 見捨てられた道 欧州近代史の全期を通じ、社会発展の一般的方向は、慣習・法規により拘束された個人を開放することにあり、その最大の結果は、驚くべき科学の進歩。しかし自由主義政策の緩やかな進歩への「苛立ち」から、世紀の転換期頃、その基本的教義に関する信念が放棄されることになる。この様な思想的方向の変化は、これまで思想が場所的に移動した方向と明らかに全く逆。 第2章 大きなユートピア 根本的に個人主義的制度である民主主義は社会主義と調和せずに対立することをド・トクヴィルは認める。「民主主義はすべての可能な価値を個人に認めるが