Livy, History of Rome (Livius, Ab urbe condita) (英訳: "Everyman's Library", Translator: Canon Roberts, 1905) ローマは紀元前753年に建国されてから、ずっと戦争が絶えなかったのは、以前『些細なことから大戦争』でも述べたように、平和時には閉ざされるという、ヤヌス神殿の扉がわずか2回しかなかった事からもわかる。 その中には、強敵カルタゴとのポエニ戦争のように国家の命運をかけて20年近くも死闘を尽くした戦いもあった。結果的にはこれら全ての戦争に隈なく勝利し、最終的には巨大な世界帝国を築いたローマではあったが、長い歴史の中では実は敗戦も数多い。私は、ローマは決して無敵というには程遠かったが、敗戦後の処置が他の都市・国に比べて上手であったのが、このような結果につながったのだと思っている。敗戦の兵