大学発のベンチャー数は1590社(2007年3月末)に達し、5年前と比べ2.7倍に増加していることが、経済産業省の調査で分かった。製品化へのめどがたった「研究開発段階」が約49%、販売を開始した「事業段階」が約51%と、調査開始以来初めて「事業段階」が半数を上回った。同省では「大学発ベンチャーは新たな時代を迎えており、今後は成長志向の多様性などに対応するとともに、地域経済における重要性を考慮した環境の整備などが必要」としている。 経済産業省は、「平成18年度大学発ベンチャーに関する基礎調査」の結果を発表した。同省では2002年度から調査を始め、大学発ベンチャーの設立や経営状況などの調査結果をまとめている。調査は、大学発ベンチャーや大学などにアンケートとヒアリングを実施している。 大学発ベンチャーの設立は東京大学が最も多い 大学発ベンチャーによる経済効果は、売上高が約2800億円(前年度比6