Joostは,KazaaやSkypeの開発者として知られるNiklas ZennstromとJunus Friisの両氏が,新たに進めているインターネットTV事業だ(前編:国際競争に突入するITメディア産業)。現在はまだ試験サービスの段階だが,米国を中心にViacomなど巨大メディア企業からビデオ・コンテンツを取りそろえ,これをP2P方式でストリーミング配信している。今後は日本や中国など東アジア地域でのコンテンツ調達にも力を注いでいく予定だ。しかし日本のテレビ局から番組の供給を受けるのは,極めて難しいとの意見も少なくない。 例えば,視聴率などの調査会社であるビデオリサーチで,テレビ事業局・メディア企画推進部長を務める尾関光司氏は次のように語る。 「Joostが日本のテレビ局にも受け入れられる,と書かれた記事を読んだが本当にそうだろうか。仮に番組をインターネットで流すとしたら,それは自分(テ
![Joostに見るグローバルTVの可能性と限界(後編):日本のテレビ局はなぜインターネット事業に消極的なのか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)