リストラの嵐作戦 ロシア軍、将校20万人削減へ2008年12月8日22時4分印刷ソーシャルブックマーク 【モスクワ=副島英樹】ロシアが大規模な軍改革に着手した。2012年までに将校を20万人減らして半分以下にし、指揮系統も変更する。巨大で非効率とされる体質を、身軽で機動的な組織に変えるのが狙いだ。ただ、「ロシア帝政時代から約150年ぶり」ともいわれる大手術だけに、国防次官が辞任を表明するなど軍内部に不満や動揺が広がっている。 セルジュコフ国防相の発言やロシア各紙によると、現在113万4千人いる兵力を12年に100万人まで削減。なかでも35万5千人いる将校を15万人に減らし、大将など将官を1100人から900人にする。国防省の官僚は1万500人から3500人に。軍事物資の調達などを担う後方部隊は業務の多くが民営化され、人員も3分の1に縮小する予定だ。下級将校は増員され、階級ごとの軍人給与は上