結局自分は、嫌いな人に無理に合わせるということをしたくないのだ。 礼儀を欠く人間、多数の力でもって少数を笑いものにしようとする人間、そしてそれを黙って傍観する人間。 そんなやつらと仲良くすることで得られる安泰よりは、自分の信じる正義をもって多数と対峙する道を選ぶのだ。 その方が、自分に嘘をつかなくていいだけまだラクだ。 それによって自分が不利な立場に追い込まれることは分かっている。 周囲に頼れる人は少ない。「きっと誰かは分かってくれている」と信じてはいるが、それだけを頼りにするほど能天気でもない。 こういうスタンスを取る以上、頼れるのは己だけだ。 己を研ぎ澄まし、少しでも強くならなくてはならない。 正義は力を背景にしてこそ最も大きな効果を持つ。 どんな正論を吐いても、力の無いものに誰も手を貸そうとはしない。 弱いものが何を吠えても、負け犬の遠吠えにしかならない。 残念だがこれが世の中だ。