くりでん遺産 鉄道史の宝庫 公園計画素案、専門家が評価 東日本大震災で被災した車庫を視察する専門家ら 宮城県栗原市が、2007年に廃線となった「くりはら田園鉄道」(くりでん)の旧若柳駅構内に計画する鉄道公園の基本計画素案をまとめ、現地で8月31日、専門家4人に意見を聞いた。素案は「くりでん歴史資料館」(仮称)の整備などが柱で、出席者からは「ここには本物の鉄道史料が残っている。学術水準の高い展示施設を造ってほしい」との要望が出された。 市の素案では、公園は集客と憩い、地域振興を目的に、2万1200平方メートルの敷地に歴史資料館やイベント広場などを設置。保存されている車両修繕庫や車庫、本社屋を、来場者が見学できるようにする。 専門家らは「資料館は娯楽ではなく、地域と鉄道の歴史が分かり、鉄道ファンにも評価される博物館的な機能を持たせてほしい」と注文。価値の高い文書などの展示方法や資料館の運営