植物から作る燃料「バイオエタノール」…原料に木材 高まる機運 産学連携 研究会が発足 地球温暖化防止に向けて、二酸化炭素(CO2)の排出抑制に役立つとして、植物から作る燃料「バイオエタノール」を自動車に使う計画が県内でも進んでいる。大学、企業、行政が連携して活用策を探る「おかやま木質バイオエタノール研究会」が発足。真庭市に三井造船(東京)が建てた実証プラントは、昨年から稼働している。県総面積の約70%は林野。環境問題だけでなく、風倒木の大量供給が価格低下に大きく影響している県産材の需要喚起にも役立ちそうで、実用化が期待される。 「環境問題や林業振興など、付加価値は非常に高い」「市場性もある。実現を目指そう」――。岡山市内で24日あった研究会設立総会で、前向きな意見が相次いだ。委員は会長を務める神崎浩・岡山大農学部教授をはじめ、三井造船、内閣官房などの16人。県や真庭市、地元の真庭森林組合