東日本大震災の被災地向けにガソリンや軽油を積んだJR貨物の列車が19日夜、約26時間かけて盛岡市の盛岡貨物ターミナル駅に到着する。タンクローリー(20キロリットル積み)40台分にあたるガソリンなどは卸売業者を通じ、燃料不足が深刻化している岩手県沿岸部の被災地などに届けられる。 貨物列車は18両編成。軽油387キロリットルとガソリン405キロリットルを積み込み、18日午後7時44分に根岸駅(横浜市)を出発した。震災で東北線の一部が不通となったため日本海側の新潟、秋田、青森各県を経由した。 JR貨物によると、石油元売り業者から要請があれば今後も同じルートで輸送を続ける予定。軽油やガソリン、灯油を最大で1000キロリットル(タンクローリー50台分)輸送できるという。 岩手県総合防災室の小山雄士室長は「さらなる供給改善に期待したい」と話した。