ヤミ金グループの取り立てを苦に、大阪府八尾市の夫婦ら3人が心中した事件をめぐり、遺族2人がグループの統括者らメンバー8人に慰謝料など約7700万円を求めた訴訟で、大阪地裁は30日、計約4800万円を連帯して支払うよう命じる判決を言い渡した。高橋文清裁判長は「取り立ては客を精神的に追いつめる過酷なもので、逃れる手段が死のみだと夫婦らが思うのもやむを得なかった」と述べ、夫婦2人の自殺に対する責任があると認定した。 判決によると、03年4月にヤミ金融「アクセス」から計3万2160円を借り入れた女性(当時69)はグループのメンバーに「殺すぞ」と脅されて、すでに完済しているにもかかわらず支払いを求められ続け、合計33万7千円の利息を払わされた。同6月、「追いつめられてどうにもならなくて」と記した遺書を残し、夫(同61)、兄(同81)とともにJR大和路線に飛び込み自殺した。 判決は、恐喝などの罪で