・「日本教の社会学」(ISBN:4051012611、ISBN:4061458159) by 山本七平さん、小室直樹さん (以下、敬称略) *1 本書は、これまでの山本七平の日本人論を、小室直樹らとの対談の中で、いかに一般に使えるような「ツール」とするかの試みであり、また山本七平の日本人論の集大成である。非常に示唆に富む、また先を読みぬいた内容であったと想う。日本人が日本人でなくなる日まで、読み継がれるべき本である。ぜひ復刊してほしいものだ。 散漫になってしまうが、私の感じたことを書きたい。この本がいかに貴重な視点を提供しているかを示すために、まず8章、9章の「日本資本主義」の結論部のヴェーバーになぞらえた4つの要素を引用する。 機能主義 絶対的規範としての勤労のエトス 町人の合理性とある面の所有原則の確立 崎門学に基づく下級武士のエトスの一般化 この部分の前も後も非常に重要な示唆に富むの
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